SLP社に関するKAMの主題が、前年の「企業結合の取得原価配分・暫定処理・償却期間の会計処理」から、今年は「のれん(755百万円)の評価」へと変更された。監査上の対応も、取得原価や償却期間の検討から、内部統制の評価、減損の兆候把握、事業計画の主要な仮定(売上高成長率等)の合理性評価およびストレステストによる回収可能性の検討へと入れ替わっている。
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監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由 監査上の対応 会社は、連結貸借対照表に755百万円ののれんを計上しており、そのうち大部分は2024年6月24日(みなし取得日:2024年6月30日)に行ったSONGLAM TRADING AND PACKAGING PRODUCTION JOINT STOCK COMPANY株式の取得に伴うものである。注記事項(企業結合等関係)に記載されているとおり、会社は、2024年6月24日(みなし取得日:2024年6月30日)をもってSONGLAM TRADING AND PACKAGING PRODUCTION JOINT STOCK COMPANY(以下「SLP社」という)の株式を1,128百万円で取得し、連結子会社としている。のれんの資産性は、当該子会社の超過収益力によることとなるが、注記事項(重要な会計上の見積り)に記載の通り、超過収益力の前提となる事業計画には、主要な仮定である売上高の成長率等のほか、様々な仮定が含まれることとなる。会社は、当中間連結会計期間において暫定的な会計処理を行っていたが、当連結会計年度末に取得原価の配分を完了させ、さらに、のれんの償却期間は、事業計画に基づく投資の回収期間を考慮して10年としている。その結果、当連結会計年度末において、SLP社株式取得に係るのれんが843百万円(総資産の3.6%)計上されている。このように、のれんの評価の検討にあたっては、事業環境や将来の業績見通しの変化等を考慮する必要があり、上記の主要な仮定を含む会計上の見積りには経営者の主観的な判断が伴うことから、当監査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項と判断した。のれんの発生を伴う海外子会社の企業結合は、会社において経常的に発生する事象ではなく、入手可能な情報を網羅的に把握する必要があることに加え、取得原価の算定や配分などについて、複雑な会計処理が必要となる。また、のれんの償却期間の決定にあたっては、その効果の及ぶ期間の見積は経営者の判断を伴う。以上より、当監査法人は、当該企業結合に伴う会計処理を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。当監査法人は、のれんの評価を検討するに当たり、主として以下の監査手続を実施した。当監査法人は、SLP社の株式取得に伴う企業結合に係る会計処理に関し、主として以下の監査手続を実施した。(1)内部統制の評価 のれんの減損の兆候の把握、割引前将来キャッシュ・フローの見積り等ののれんの評価に関連する内部統制の整備状況及び運用状況を評価した。(1)取得目的の検討 SLP社の取得の目的及び経緯について経営者に質問し、また、関連する取締役会議事録及び主要な契約書を閲覧した。(2)経営者による見積りの妥当性の検討 経営者による見積りが適切に行われているかを検討するため、将来の事業計画の合理性の検討を含め、主に以下の手続を実施した。(2)取得原価の検討 株式取得に関連する契約書及び出金証憑を閲覧し、取得原価の正確性を検討するとともに、株式価値算定報告書、財務調査報告書等を閲覧し、取得原価との整合性を確認した。・減損の兆候の有無の把握を行うため、営業活動から生ずる損益が継続してマイナスとなっているかについて検討するとともに、経営環境の変化の有無等の検討を行った。(3)暫定的な会計処理の検討 入手可能な合理的な情報を集めたか否かについて、会社の責任者及びSLP社に対し、質問を実施するとともに、財務調査報告書等との整合性を確認した。その上で、暫定的な会計処理によるのれんが適切に算定されていることを確かめるため、取得原価と取得原価の暫定的な配分額との差額がのれん計上額となっているかを確認した。・経営者が行った見積り方法の妥当性及び見積り精度の評価を行うため、前連結会計年度末に想定した利益の予想数値と当連結会計年度における実績数値との比較分析を行い、差異が発生した項目の把握を行うとともに、差異の原因を経営者に質問した。(4)確定処理の検討 2024年12月期のSLP社の財務諸表に対する構成単位の監査人の監査結果及びSLP社の取得時点の資産及び負債の残高との整合性を確認するともに、会社が識別した資産及び負債の時価を基礎として取得原価の配分がなされ、その残余がのれんとして計上されていることを確かめた。・一定に区分された販売先ごとに過去の実績、経済成長率等の外部環境の理解に照らして、売上高の成長率及び売上高総利益率の予測などの経営者の判断に影響を受ける重要な仮定の合理性を評価した。(5)のれんの償却期間の検討 のれんの償却期間の妥当性を確かめるために、事業計画を基礎とした投資の回収期間との整合性を検討した。・将来の事業計画に考慮されている特定の重要な仮定の変化に対して、超過収益力の金額がどの程度変動するかを判断するため、仮定に基づき作成された事業計画に対して監査人として一定のストレスをかけ、のれんの回収可能性の余裕度の検討を行った。
前年
監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由 監査上の対応 注記事項(企業結合等関係)に記載されているとおり、会社は、2024年6月24日(みなし取得日:2024年6月30日)をもってSONGLAM TRADING AND PACKAGING PRODUCTION JOINT STOCK COMPANY(以下「SLP社」という)の株式を1,128百万円で取得し、連結子会社としている。 会社は、当中間連結会計期間において暫定的な会計処理を行っていたが、当連結会計年度末に取得原価の配分を完了させ、さらに、のれんの償却期間は、事業計画に基づく投資の回収期間を考慮して10年としている。その結果、当連結会計年度末において、SLP社株式取得に係るのれんが843百万円(総資産の3.6%)計上されている。 のれんの発生を伴う海外子会社の企業結合は、会社において経常的に発生する事象ではなく、入手可能な情報を網羅的に把握する必要があることに加え、取得原価の算定や配分などについて、複雑な会計処理が必要となる。また、のれんの償却期間の決定にあたっては、その効果の及ぶ期間の見積は経営者の判断を伴う。 以上より、当監査法人は、当該企業結合に伴う会計処理を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。 当監査法人は、SLP社の株式取得に伴う企業結合に係る会計処理に関し、主として以下の監査手続を実施した。 (1)取得目的の検討 SLP社の取得の目的及び経緯について経営者に質問し、また、関連する取締役会議事録及び主要な契約書を閲覧した。 (2)取得原価の検討 株式取得に関連する契約書及び出金証憑を閲覧し、取得原価の正確性を検討するとともに、株式価値算定報告書、財務調査報告書等を閲覧し、取得原価との整合性を確認した。 (3)暫定的な会計処理の検討 入手可能な合理的な情報を集めたか否かについて、会社の責任者及びSLP社に対し、質問を実施するとともに、財務調査報告書等との整合性を確認した。その上で、暫定的な会計処理によるのれんが適切に算定されていることを確かめるため、取得原価と取得原価の暫定的な配分額との差額がのれん計上額となっているかを確認した。 (4)確定処理の検討 2024年12月期のSLP社の財務諸表に対する構成単位の監査人の監査結果及びSLP社の取得時点の資産及び負債の残高との整合性を確認するともに、会社が識別した資産及び負債の時価を基礎として取得原価の配分がなされ、その残余がのれんとして計上されていることを確かめた。 (5)のれんの償却期間の検討 のれんの償却期間の妥当性を確かめるために、事業計画を基礎とした投資の回収期間との整合性を検討した。
今年
監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由 監査上の対応 会社は、連結貸借対照表に755百万円ののれんを計上しており、そのうち大部分は2024年6月24日(みなし取得日:2024年6月30日)に行ったSONGLAM TRADING AND PACKAGING PRODUCTION JOINT STOCK COMPANY株式の取得に伴うものである。 のれんの資産性は、当該子会社の超過収益力によることとなるが、注記事項(重要な会計上の見積り)に記載の通り、超過収益力の前提となる事業計画には、主要な仮定である売上高の成長率等のほか、様々な仮定が含まれることとなる。 このように、のれんの評価の検討にあたっては、事業環境や将来の業績見通しの変化等を考慮する必要があり、上記の主要な仮定を含む会計上の見積りには経営者の主観的な判断が伴うことから、当監査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項と判断した。 当監査法人は、のれんの評価を検討するに当たり、主として以下の監査手続を実施した。 (1)内部統制の評価 のれんの減損の兆候の把握、割引前将来キャッシュ・フローの見積り等ののれんの評価に関連する内部統制の整備状況及び運用状況を評価した。 (2)経営者による見積りの妥当性の検討 経営者による見積りが適切に行われているかを検討するため、将来の事業計画の合理性の検討を含め、主に以下の手続を実施した。 ・減損の兆候の有無の把握を行うため、営業活動から生ずる損益が継続してマイナスとなっているかについて検討するとともに、経営環境の変化の有無等の検討を行った。 ・経営者が行った見積り方法の妥当性及び見積り精度の評価を行うため、前連結会計年度末に想定した利益の予想数値と当連結会計年度における実績数値との比較分析を行い、差異が発生した項目の把握を行うとともに、差異の原因を経営者に質問した。 ・一定に区分された販売先ごとに過去の実績、経済成長率等の外部環境の理解に照らして、売上高の成長率及び売上高総利益率の予測などの経営者の判断に影響を受ける重要な仮定の合理性を評価した。 ・将来の事業計画に考慮されている特定の重要な仮定の変化に対して、超過収益力の金額がどの程度変動するかを判断するため、仮定に基づき作成された事業計画に対して監査人として一定のストレスをかけ、のれんの回収可能性の余裕度の検討を行った。