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住友ベークライト株式会社

証券コード 42030 / EDINET E00819 / 化学

危険信号

この会社の危険信号は検出されていません。

業績の推移

01,0002,0003,0004,000億円2021/3期 売上高 2,090億円2022/3期 売上高 2,631億円2023/3期 売上高 2,849億円2024/3期 売上高 2,873億円2025/3期 売上高 3,048億円2026/3期 売上高 3,199億円2021/3期 純利益 132億円2022/3期 純利益 183億円2023/3期 純利益 203億円2024/3期 純利益 218億円2025/3期 純利益 193億円2026/3期 純利益 280億円2021/32022/32023/32024/32025/32026/3
棒: 売上高 / 折れ線: 純利益(億円) · 基準: 連結・IFRS · 有価証券報告書の「主要な経営指標等の推移」から。印は危険信号の日付
数値を表で見る
決算期売上高(億円)純利益(億円)
2021/32,090132
2022/32,631183
2023/32,849203
2024/32,873218
2025/33,048193
2026/33,199280

開示データの要約

人的資本

2026-03-31 期(前年 2025-03-31 期比)

平均年収
817万円(+2.9%)
女性管理職比率
5.9%(+1.7pt)
男性育休取得率
95.7%(+11.7pt)
男女賃金差異
70.7%(+0.2pt)
従業員数
1,684人

人的資本ランキング

監査

2026-03-31 期

監査報酬
1.7億円(前年比 +12.6%)
非監査報酬
200万円(比率 1.2%)
内部統制
重要な不備なし

監査レーダー

大量保有

提出者数
4
報告数
5
最大の保有者
キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー(7.12%)

保有割合の推移を見る

大株主(法人)

2026-03-31 期(前期 2025-03-31 期との割合の差)

個人株主の内訳は非表示

役員 13 名(うち社外 0 名)、役員の持株合計 165,200株(2026-03-31 期)

株主を検索する

2026-03-31 期 (提出日 2026-06-22 11:01)

重要度 2(注目)変更事業等のリスク / 記載の強化
(2) 主要リスクの内容と顕在化した際の影響、主要リスクへの対応策

リスクマップの表示方式が「低・中・高」から「1〜4」の数値段階に変更され、各リスクの発生可能性・影響度が数値で示された。情報セキュリティでは工場OT機器へのリスクを新たに明記し、2026年4月設置の「OTセキュリティ対策委員会」を追記した。環境負荷低減ではSBTi認定(2025年5月)のGHG削減目標、インターナルカーボンプライス導入、SDGs貢献製品比率の見込み(68.5%)など目標・実績を更新した。

前年 / 今年の本文を見る

差分(削除 / 追加)

本報告書に記載した当社グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある主要リスクには、下記のものがあります。ただし、これらは当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではなく、記載された事項以外の予見しがたいリスクも存在します。また、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項は、「第2 事業の状況」の他の項目、「第5 経理の状況」の各注記、その他においても個々に記載しておりますので、併せてご参照ください。文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。

主要リスクとして挙げた各リスク項目のリスクマップ上の位置

発生可能性
低
中
高
影響度
大
・法令および規制への対応
・製品の品質
・ 災害・事故・パンデミック
・ 地政学リスク
・ 情報セキュリティインシデント
・ 環境負荷低減対策(気候変動対応を含む)
発生可能性 小 ――――――――――――――→ 発生可能性 大
1
2
3
4
影響度 大
↑ 影響度 小
4
•製品の品質
•法令・規制への対応
・地政学リスク
・情報セキュリティインシデント

中
3

・ 原材料の供給問題、価格変動
・ 人的資本リスク
小
•災害・事故・パンデミック
・環境負荷低減対策(気候変動対応含む)
・人的資本リスク
・原材料の供給問題、価格変動
2

1

1.災害・事故・パンデミック
発生時期:不定
発生可能性:中
影響度:大
発生可能性:2
影響度:3
[ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]
・当社グループでは、想定される災害・事故等のうち「地震」「爆発・火災」「風水害」「パンデミック」を重大事態と位置付けております。特に近年、気候変動による大型の「風水害」や、頻発する「地震」、新型コロナウイルス感染症に代表される世界規模の「パンデミック」が現実の事態となっており、当社グループのみならずサプライチェーン全体への影響を考える必要があります。
・これらの事態が発生した場合は、近隣住民・従業員の人的被害、施設・設備の損壊や電気・ガス・水道・通信機能の停止により、製品の供給を継続できない状況が発生する恐れがあります。また、顧客・調達先・物流の機能停止によるサプライチェーン分断により、事業活動の継続性が確保できない可能性があります。これらの結果、多額の損害賠償の請求を受けるなど、経営成績等に悪影響が及ぶ可能性があります。

[ リスクへの対応・機会 ]
・当社グループでは、災害・事故等の発生時の事業の継続性を確保するためBCP(事業継続計画)を策定し、必要に応じて関係先と共有しております。・当社グループでは、災害・事故・パンデミック等の発生時の事業の継続性を確保するためBCP(事業継続計画)を策定し、必要に応じて関係先と共有しております。また、減災対応や持続性確保として、これまでも適正在庫の確保、国内外事業所での生産体制の二重化、予備品の増強や復旧体制の制度化といった対策を行ってきました。なお、東日本大震災の際には、宇都宮事業所の建屋や設備の一部に損壊がありましたが、このBCPに従った行動で当社グループにおける被害を最小限に抑えることができました。
・一方で、当社グループでは、気候変動の影響や科学技術の進歩により、災害・事故等の発生頻度や影響の大きさ・範囲は、毎年変化するものであると認識しております。・一方で、当社グループでは、気候変動の影響や科学技術の進歩等により、災害・事故・パンデミック等の発生頻度や影響の大きさ・範囲は、毎年変化するものであると認識しております。最新の情報を踏まえてこれらの対策の妥当性を毎年検証し、今後もBCPの見直しおよび訓練を実施してまいります。
・調達先各社の協力を得て実施しているサプライチェーンの上流におけるBCP確認と追加対応策の検討については、後述の「7.原材料の供給問題、価格変動」 のリスクへの対応・機会欄に記載のとおりです。
・上記災害のうち、当社グループの要因で引き起こされる可能性のある「爆発・火災」については、国内外の事業所で発生したヒヤリハット情報も取り込み、原因解明・対策立案・当社グループ全体への対策展開を進めております。また、爆発・火災事故に直結する機器への異常予兆管理システムを国内外の事業所に展開済みです。
・新型コロナウイルス感染症への社内の対応については、本社に緊急対策本部と対策事務局を設置し、感染状況に応じた対策を検討し、都度通知文を発信するなど柔軟に運用いたしました。また、これらの運用を踏まえて「全社『新型感染症』対策マニュアル」の見直しを適宜行っております。関係会社においても、このマニュアルを参考に、所在国の法令・規制や就業規則の違いなどを考慮した上で、それぞれ対策体制、行動計画等を策定しました。・パンデミック発生時の社内対応については、「全社『新型感染症』対策マニュアル」に基づき、2020年から2023年にかけての新型コロナウイルスによるパンデミックの際と同様、本社に緊急対策本部と対策事務局を設置し、感染状況に応じた対策を検討し、都度通知文を発信するなど柔軟に運用いたします。関係会社においても、このマニュアルを参考に、所在国の法令・規制や就業規則の違いなどを考慮した対策体制、行動計画等に基づき対応します。
・近年では、顧客による取引開始や取引継続の条件の一要素として、BCPの整備・運用、生産体制の二重化、サプライチェーンのBCP対応が重要視されております。 このため、上述のようなBCP対応を充実化させることは当社グループにとっての「機会」にもなると考えております。

2.地政学リスク
発生時期:不定
発生可能性:中
影響度:大
発生可能性:2
影響度:4
[ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]
・米中貿易摩擦、ロシア・ウクライナ情勢、中東情勢などの国際関係の変化を背景に、各国の経済安全保障政策が強化され、最先端技術の国外流出を阻止するための法規制や、制裁・法規制の対象となった企業との輸出入取引や資金決済が停止となる可能性があります。これらの情勢変化や政策に適切に対応できない場合、刑事罰や行政罰や民事訴訟、さらにブランドに対する社会的信頼の喪失につながる可能性があります。また、戦争・紛争が発生した場合には、当社グループ社員の人命・資産が脅かされることに加え、物流・調達・インフラの寸断により事業継続に支障をきたす可能性があります。

[ リスクへの対応・機会 ]
・戦争・紛争テロ・暴動等のリスクに対しては、リスクコンサルタント等の専門家や政府関係機関等より情報収集を行うとともに、従業員の安全確保を最優先としつつ、事業継続や情報管理の観点も考慮した海外拠点の危機管理マニュアルの整備、実効性の強化を進めております。
・輸出入規制や経済制裁、物流・調達・インフラの寸断の影響を軽減、極小化するため、輸出入規制や経済制裁などの情報収集、マルチファブ化やマルチソース化を進めております。

3.情報セキュリティインシデント
発生時期:不定
発生可能性:中
影響度:大
発生可能性:2
影響度:4
[ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]
・近年、サイバー攻撃は巧妙化、高度化しており、不正アクセスやサイバー攻撃を受け、企業が保有する情報が流出する事件が多発しています。さらに、生産現場においてはIoT機器の利用拡大等、スマートファクトリー化が進み、工場OT(Operational Technology)機器へのセキュリティリスクの低減、事業継続性確保が当社グループでの喫緊の課題となっています。当社グループがサイバー攻撃を受け、重要なシステムの誤作動や停止、保有する機密情報の流出が発生した場合、社会的信用の失墜、事業活動の混乱や停滞、取引先等への補償などの費用発生により、当社グループにおける経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

[ リスクへの対応・機会 ]
・当社グループでは、情報セキュリティインシデント発生に備えた組織横断的機関である「SUMIBE-CSIRT」を設置し、定例会議などを通してトピックスの共有、情報セキュリティ事故発生を未然に防ぐための対策策定、事故発生時の対応手順の整備を行う一方で、有事の際には経営層を含めた対応や外部セキュリティ関係機関との連携を行う体制としております。
・情報セキュリティインシデントを予防するための具体的な取り組みとしては、不正攻撃の標的となる脆弱性への対応の徹底、セキュリティ対策製品の導入によるリスク検知、外部セキュリティ企業とも連携したサイバー攻撃の常時監視、外部機関によるセキュリティ評価等の対策を行っております。さらに、日本シーサート協議会やサイバー情報共有イニシアティブ(J-CSIP)等、サイバー攻撃に関する情報共有や対応強化を行う外部団体に参加し、積極的な情報入手を図っております。引き続き、外部セキュリティ企業支援のもと、グローバルで連携したインシデント対応体制の確立を進めてまいります。
・また、差し迫るサイバーリスクに対しては、適宜当社グループ内に注意喚起を発信、また国内外の全役員、従業員を対象に、サイバーリスクのトレンドを踏まえた情報セキュリティ教育を定期的に実施する等、情報セキュリティインシデントへの予防強化と情報セキュリティへの意識向上に取り組んでおります。セキュリティインシデント発生時の被害の最小化と早期復旧を図るべく、社内でのインシデント発生訓練に加え、外部団体との合同訓練にも参加する等、体制の強化にも取り組んでおります。

・また、生産現場においてはIoT機器の利用拡大等、スマートファクトリー化が進み、サイバーリスクへの備えの必要性が高まって来ています。サイバー攻撃への予防強化に向け、対策を進めております。・当社では、OTセキュリティ体制強化のため、2026年4月に「OTセキュリティ対策委員会」を設置し、OTセキュリティに係る対策基準の浸透や社内教育の実施等の活動を進めています。
・社内セキュリティ人材の強化策として、国家資格である「情報処理安全確保支援士」の取得を進めており、2025年3月末時点で 情報システム部門に所属する人員のうちの約10%がこの資格を有しております。また、日本国外の拠点におけるセキュリティ人材配置・育成も進めてまいります。・社内セキュリティ人材の強化策として、国家資格である「情報処理安全確保支援士」の取得を進めております。また、日本国外の拠点におけるセキュリティ人材配置・育成も進めております。
・近年では、顧客による取引開始や取引継続の条件の一要素として、上記のような情報セキュリティ管理体制の整備・運用が重要視されております。このため、上述のような情報セキュリティ管理体制の整備・運用の維持改善をすることは当社グループにとっての「機会」にもなると考えております。

4.環境負荷低減対策(気候変動対応を含む)
発生時期:中長期
発生可能性:中
影響度:大
発生可能性:2
影響度:3
[ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]
・日本政府による2050年カーボンニュートラル宣言、2030年度に温室効果ガス(GHG)の46%削減(2013年度比)が表明された後、2021年のCOP26では1.5°C目標に向かって世界が努力することが合意され、さらに2023年のCOP28では1.5°C目標達成のための緊急的な行動の必要性が明記されました。地球規模での気候変動問題に対して、企業においても緊急的な行動が求められています。温室効果ガス排出規制の強化、カーボンプライシングなどが具体的なリスクとして考えられますが、これらの対策が遅れている企業は市場から淘汰されていくリスクがあると認識しております。

[ リスクへの対応・機会 ]
・2050年に向けたカーボンニュートラルの達成は、有機化学産業に属する当社グループにとっての重要課題と認識しております。当社グループは、2030年目標「温室効果ガス(GHG)排出量(Scope 1+2) 46%以上削減(2013年度比)」に取り組み、2023年度に前倒しで達成しました(実績:48%削減)。この前倒しの目標達成は、 2022年1月から開始した再生可能エネルギー由来の電力への切り替え拡大をはじめ、太陽光発電の導入拡大、プロセス効率改革活動を推進してきたことが寄与しております。・2050年に向けたカーボンニュートラルの達成は、化学産業に属する当社グループにとっての重要課題と認識しております。
・上記の前倒し達成を受けて、基準年を見直し、2030年GHG排出量削減目標(Scope1+2)を、1.5°C目標に準じた2021年度比48%削減(2013年度比57%削減に相当)へ更新しました。2024年度削減実績見込みは45.9%(前年比6.5%削減)と目標達成に向けて削減を進めています。タイにある関係会社2工場への2024年11月からの再生可能エネルギー由来の電力への切り替えが2024年度の削減に大きく寄与しました。・当社グループは、2023年度には日本政府目標である2030年度GHG排出量46%削減(2013年度比)を達成し、2024年度から1.5°C基準に適合したGHG排出量削減目標に向けて取り組んでいます。この目標はSBTiより2025年5月に認定されました。
・Scope3のGHG排出量削減についても、2030年目標をWB2°C目標に準じた2021年度比25%削減と設定し、サプライチェーンとの協力により削減の取り組みを加速してまいります。[SBT認定を取得した当社グループのGHG排出量削減目標]
Scope1+Scope2 :2030年度48%以上削減(2021年度比)
Scope3(カテゴリ-1,4,5,12) :2030年度25%以上削減(2021年度比)
・2025年度は、東南アジアのグループ会社で再生可能エネルギー由来の電力への切り替え等が功を奏し2030年度末GHG排出量削減目標を達成する見込みとなりました。2026年度は、新たな目標を設定し、引き続き脱炭素に向けた活動を推進していきます。
・サプライチェーン全体でのGHG排出量削減(Scope3)においても、削減目標を設定し、取り組みを開始しております。
・2025年度からはインターナルカーボンプライス(ICP:10,000円/t-CO2)を導入し、GHG排出量削減を目的とする設備投資の促進を図ってまいります。
・環境負荷低減については、当社グループは、長年にわたり継続して取り組んでいるレスポンシブル・ケア活動の一環で、環境負荷低減対策にも積極的に取り組んでまいりました。経営トップを長とするサステナビリティ推進委員会およびその下位委員会であるカーボンニュートラル推進委員会において、GHG削減や省エネルギーの目標の策定、進捗管理、モニタリングを行っております。
・環境負荷低減に必要なイノベーション技術の開発については、社内開発はもとより、産学官連携プログラムや産業界プロジェクトに積極参画し、遅滞ない開発を目指してまいります。技術的なイノベーションをより計画的に進めていけるよう、2035年までの全社環境開発ロードマップの策定も行っております。
・気候変動は当社グループにとってリスクである一方で、機会としても捉えております。当社グループとしてSDGs重点項目(気候変動含む7項目:SDGs目標3、7、8、9、12、13、14)を設定し、2023年度にはSDGs貢献製品の売上収益比率の目標50%を大幅に上回る61.9%となりました。これを受けて、中期経営計画2024-26では、2024年度目標63%、2026年度目標65%、2030年度目標70%と設定し取り組みを始め、2024年度は目標を上回る63.5%の見込みです。・環境負荷低減は当社グループにとってリスクである一方で、機会としても捉えております。当社グループとしてSDGs重点項目(7項目:SDGs目標3、7、8、9、12、13、14)を設定し、SDGs貢献製品の売上収益比率の2030年度末目標70%に向けて着実に進歩しており、2025年度は68.5%の見込みです。
・リスクマネジメント委員会では、TCFDタスクチームを設置し、当社主要事業について2040年を想定したシナリオ分析を行いました。電気自動車(EV)を中心とした自動車関連製品、半導体関連製品、常温保存や鮮度保持機能を有する食品包装用高機能フィルム等が「機会」になると見込んでおります。・リスクマネジメント委員会では、TCFDタスクチームを設置し、当社主要事業について2040年を想定したシナリオ分析を実施しています。電動車両(xEV)を中心とした自動車関連製品、半導体関連製品、常温保存や鮮度保持機能を有する食品包装用高機能フィルム等が「機会」になると見込んでおります。また機会に関連して、使用する原料や製品の廃棄について、資源循環(3R+Renewable)の観点からケミカルリサイクル、マテリアルリサイクル技術の確立、バイオマス原料の活用が不可欠と認識しています。これらの「機会」を活かしていくために、中期経営計画2024-26では、カーボンニュートラルへの取り組み(技術・製品開発)として、資源(バイオマス原料、副生CO2活用(プラスチック合成技術)、創エネ/省エネ(軽量化部材、創エネ/蓄電部材、熱マネジメント部材、省エネ貢献材料)、長寿命(高対候性、高信頼性)、3R(リデュース・リユース・リサイクル:リサイクルプロセス、易解体樹脂、モノマテリアル化、減容化・薄肉化、リサイクル原料)、環境対策(再生可能エネルギー拡大、電気ボイラー化、VOC(揮発性有機化合物)低減)などに取り組んでおります。
・これらの活動の状況と結果は統合報告書やCDP(カーボンディスクロージャープログラム)他を通じ継続的かつ積極的に外部発信してまいります。

5.法令および規制への対応
発生時期:不定
発生可能性:低
影響度:大
発生可能性:1
影響度:4
[ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]
・当社グループはグローバルに事業活動を展開しており、日本および諸外国において、様々な分野にわたる広範な法令および規制に服しております。このうち、機能性化学品メーカーである当社グループの事業内容に密接に関わる法令および規制としては、化学物質規制、廃棄物・排水・粉塵の排出に係る規制などがあります。例えば、化学物質規制に関しては、POPs条約への規制物質追加に伴う日本の化審法の第一種特定化学物質が増加予定、欧州REACHやCLPに改正の動きなど、世界的に大きく変化しております。これらの法令や規制の変更に対しては、新たな対策コストが発生する可能性があります。
・また、万一当社グループが現在または将来の法令および規制を遵守できなかった場合には、刑事罰・課徴金・民事訴訟による多額の損失発生、信用失墜などにより経営成績等への悪影響を及ぼす可能性があります。

[ リスクへの対応・機会 ]
・当社グループは、事業活動を進めるにあたって、法令および企業倫理を順守することが極めて重要であると認識し、コンプライアンス重視の経営を推進しております。当社グループのコンプライアンス違反リスクの極小化、コンプライアンスのための仕組みづくりの推進、コンプライアンス意識の啓蒙活動の推進を行うため、「コンプライアンス委員会」を設置しております。2024年度は、コンプライアンス委員会を3回開催し、内部通報制度の実効性や対応の妥当性の確認などを行いました。2025年度は、コンプライアンス委員会を3回開催し、内部通報制度の実効性や対応の妥当性の確認などを行いました。
・総務本部(贈収賄・競争法・安全保障貿易管理コンプライアンスなど)、人事本部(労務コンプライアンス)、生産技術本部(化学品規制・排出規制・安全衛生コンプライアンスなど)、研究開発本部(知財コンプライアンス)、経理企画本部(会計・税務コンプライアンス)などの個別リスク主管部は、当社グループの各部門と連携を取りながら、社内ルールなどの仕組みづくりや教育の実施、事業部門への指導・支援を適宜進めております。例えば、上記で例示した化学物質規制への対応に関しては、当社グループでは各国の最新の化学物質規制への対応もキャッチアップ可能な化学物質管理システムを運用・維持管理することにより、各国の法規制に対する抜け漏れを防ぎ、リスクの低減に努めております。
・当社の監査室、生産技術本部、総務本部等の内部監査を担当する部署では、「内部統制システム構築の基本方針」「内部監査規程」「財務報告に係る内部統制基本規程」「モノづくり監査規程」「安全保障輸出管理規程」等に基づき、当社および海外を含む関係会社を対象として、実地での往査と被監査部門での自己監査結果の点検による書面監査を適宜組み合わせて監査・評価を行っております。・当社の監査室、生産技術本部等の内部監査を担当する部署では、「内部統制システム構築の基本方針」「内部監査規程」「財務報告に係る内部統制基本規程」「モノづくり監査規程」等に基づき、当社および海外を含む関係会社を対象として、実地での往査と被監査部門での自己監査結果の点検による書面監査を適宜組み合わせて監査・評価を行っております。監査・評価は、各部門における業務の適法性および各種基準への適合性の観点からモニタリングを行っており、発見され指摘事項として挙げられた不備については、当該部門に対して書面による是正報告を求めております。2024年度のコンプライアンス状況については、環境、人権、労働、安全衛生、製品・サービスの提供や使用、顧客情報やデータの管理、適切な会計処理、公正な取引などの観点でこれらの監査・評価を行った結果、法令や規則に対する重大な違反はありませんでした。2025年度のコンプライアンス状況については、環境、人権、労働、安全衛生、製品・サービスの提供や使用、顧客情報やデータの管理、適切な会計処理、公正な取引などの観点でこれらの監査・評価を行った結果、法令や規則に対する重大な違反はありませんでした。

・当社グループでは、コンプライアンス違反の早期発見・未然防止を図るため、コンプライアンス違反またはそのおそれを知った場合に、社内窓口(監査室長)または社外窓口(弁護士)に通報できる、内部通報制度(当社グループでは「コンプライアンス通報制度」と称しています。)を導入しております。当社グループの役員、従業員だけでなく、当社グループのステークホルダー(退職者、採用応募者、取引先を含む)も通報することが可能です。通報者のプライバシーを厳重に保護するとともに、通報により通報者が不利益を被らないよう必要な措置を講じております。また、当社グループ共通の「コンプライアンス通報制度」に加え、関係会社によっては、所在国の法令上の要求や会社の規模などを考慮した上で独自の内部通報制度を設置しております。
・近年では、顧客による取引開始や取引継続の条件の一要素として、上記のような法令・規制への対応、コンプライアンス体制の整備・運用が重要視されております。このため、上述のような法令・規制への対応、コンプライアンス体制の整備・運用の維持改善をすることは当社グループにとっての「機会」にもなると考えております。

6.製品の品質
発生時期:不定
発生可能性:低
影響度:大
発生可能性:1
影響度:4
[ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]
・当社グループの製品は、自動車・航空機・医療機器・電子材料等の直接・間接に人命に関わる用途にも使用されております。そのため、大規模な製品事故が発生した場合、顧客に損害を与えたり、社会に悪影響を及ぼしたりする結果、損害賠償やリコール等で多額の費用負担が発生するばかりでなく、当社グループに対する信用失墜により、経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。
・また、科学技術の進歩や顧客市場や使用方法の変化により、上市後に顧客等から求められる品質管理水準が高くなり、予期せぬ品質問題が生じることもあります。

[ リスクへの対応・機会 ]
・当社グループは国際的な品質管理基準(ISO 9001のほか、製品の用途に応じてIATF 16949(自動車部品)、ISO 13485(医療機器)、AS 9100(航空宇宙産業)など)に準拠した品質マニュアルに従い、各種製品の設計管理から製造・販売までの一貫した品質管理体制をとっております。
・当社グループでは、有資格者による内部監査や外部監査による現地品質監査により、品質管理状態の検証を年1回行い、各所で抽出された懸念事項を全社で共有して改善する活動を進めるとともに、FMEA、FTAという手法を用いた潜在的品質リスクの洗い出しとその低減対応を行うなどの改善活動を行っております。変更管理、初動管理には特に注意を払った活動を行っております。直近では、海外関係拠点のマザー機能を有する国内主要4拠点においてAI/IoT技術を駆使した人的変動要素の排除とトレーサビリティの強化を行っており、現在、海外主力5拠点への展開を進めております。
・また、当社グループでは国内外の全事業所で発生した品質問題について直ちに共有し、一元管理するシステムを構築して、対応の遅れが無いよう逐次監視すると共に、品質問題の初動対応と被害拡大防止、発生と流出防止の対策が効果的であるかの検証を行っております。
・すべての製品に完全に不良や欠陥が無いこと、および将来にわたって全く品質クレームやリコールが発生しないことまでは保証できませんが、これらの取り組みにより、安心して使用できる製品提供に努めてまいります。
・顧客による取引開始や取引継続の条件の一要素として、上記のような国際的な品質管理基準に沿った品質管理体制の整備・運用、認証の取得などが重要視されています。このため、上述のような品質管理体制の維持改善をすることは、当社グループにとっての「機会」にもなると考えております。

7.原材料の供給問題、価格変動
発生時期:短期
発生可能性:高
影響度:中
発生可能性:4
影響度:3
[ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]
・長引く景気後退による需要減によりサプライヤーが減産、事業縮小、撤退など事業ポートフォリオを見直す動きが増えてきています。その結果、川上原料が入手困難になり廃番などのリスクも増えてきております。各地の紛争等の地政学要因、気候変動、地震など自然災害などによる供給問題、また、物流の2024年問題や法令改正・環境規制の強化による供給不安、円安、原油・非鉄金属などの相場に連動した価格の高騰が起こる可能性があり、そのような場合には、売上減少や収益性の悪化、事業の継続に支障が生じる可能性があります。

[ リスクへの対応・機会 ]
・当社グループでは安定調達を第一に考え、重要原料につき調達先の複数化、適正在庫の確保などによりリスクの低減に努めております。日本国内から調達している重要原料の調達先約100社については、水害・地震・火災・パンデミックなどのBCPについて調達先との協議を重ね、対策実施あるいは計画作成まで完了しました。欧米や中国から調達している重要原料の調達先約80社についても、代替品や安全在庫3ヶ月分以上の確保に向けた対応を進めております。また、新規原材料の採用にあたっては、BCP対策有無の確認に加え、現在製造や流通が禁止されている物質だけではなく、将来的に製造や流通が禁止される蓋然性の高い物質を含まないことを採用の基準の一つとし、リスク低減を図っております。
・現在直面しているイラン情勢の緊迫化に起因する原材料の供給問題については、購入している原材料のメーカーだけでなくサプライチェーンの上流の素原料メーカーに対する聞き取り実施や、ナフサ・原油等の値上げ原因を精査した上での必要な値上げの受け入れ等により、製品の供給維持に努めております。
・植物や鉱物などの天産物由来の原料については、地域が変わることによって生じる組成や成分の違いをコントロールする技術開発にも継続して取り組んでおります。
・主要原材料の価格変動については顧客と協議の上、フォーミュラ制(原料価格変動分を製品価格に自動反映)を適用することも進めております。
・近年では、顧客による取引開始や取引継続の条件の一要素として、サプライチェーンのBCP対応が重要視されております。このため、上述のような対応を充実化させることは当社グループにとっての「機会」にもなると考えております。

8.人的資本リスク
発生時期:中長期
発生可能性:高
影響度:中
発生可能性:3
影響度:3
[ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]
・下記により、事業活動の継続性が確保できず、当社グループにおける経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
- 少子高齢化による労働力人口の減少により、必要な人材の確保・維持ができない
- 未来予測が困難な時代に即した柔軟な組織マネジメントができない
- DX推進に必要な人材が確保できない
- キーパーソン・有能な社員の離職転職、人材採用の遅滞による重要業務の停止・停滞・遅延

[ リスクへの対応・機会 ]
・DE&Iを推進することにより、多様な人材の活躍によるイノベーションを創出します。未来の予測が困難な時代においては、多様な視点を持つ人材が異なる意見を持ち寄り柔軟な発想で対応することが必要です。女性の活躍推進、介護や障がい等で就業に制約がある社員や、文化的背景が異なる外国人、LGBTQの方など、多様な人材が活躍できる会社にしてまいります。
・マネジメント教育の充実、360°評価を用いた教育の拡大により、マネジメント層のリーダーシップを強化することで、個人および組織のパフォーマンスの向上につなげていきます。・マネジメント教育の充実、360°評価を用いた教育の拡大により、マネジメント層のリーダーシップを強化することで、個人および組織のパフォーマンスの向上につなげてまいります。
・人材確保だけでなく、DE&Iの観点からも、新卒+キャリアのハイブリッド採用を推進してまいります。
・データサイエンスの活用および全社的なDXをさらに推進するため、関連する教育講座を増設するとともに、褒賞制度も含めたデータサイエンティスト社内認定制度を導入しています。認定者以外にも、各種教育を通じてプログラミングやデータ分析技術に精通し、課題解決が可能な「データ活用人材」の輩出を目指します。
・エンゲージメントサーベイによる科学的な分析結果をもとに、必要な施策をとり、従業員のエンゲージメント向上によるパフォーマンス向上を図ります。

なお、「第2 事業の状況 2.サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載の経営の重要課題(マテリアリティ)と主要リスクとの対比は次のとおりであります。

経営の重要課題(マテリアリティ)
主要リスク
環境・社会価値の創造
環境負荷低減対策(気候変動対応を含む)
価値創造のアクセル

顧客との共創
―
人的資本(人材の活躍)経営
人的資本リスク
イノベーション
―
DX
人的資本リスク
事業を継続する基盤

安全衛生
災害・事故・パンデミック
製品責任
製品の品質/法令・規制への対応
コンプライアンス
法令・規制への対応
サイバーセキュリティ
情報セキュリティインシデント
人権尊重
法令・規制への対応
サステナブル調達
原材料の供給問題、価格変動/災害・事故・パンデミック/地政学リスク
コーポレート・ガバナンス
―

前年

本報告書に記載した当社グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある主要リスクには、下記のものがあります。ただし、これらは当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではなく、記載された事項以外の予見しがたいリスクも存在します。また、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項は、「第2 事業の状況」の他の項目、「第5 経理の状況」の各注記、その他においても個々に記載しておりますので、併せてご参照ください。文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。

主要リスクとして挙げた各リスク項目のリスクマップ上の位置

発生可能性
低
中
高
影響度
大
・法令および規制への対応
・製品の品質
・ 災害・事故・パンデミック
・ 地政学リスク
・ 情報セキュリティインシデント
・ 環境負荷低減対策(気候変動対応を含む)

中

・ 原材料の供給問題、価格変動
・ 人的資本リスク
小

1.災害・事故・パンデミック
発生時期:不定
発生可能性:中
影響度:大
[ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]
・当社グループでは、想定される災害・事故等のうち「地震」「爆発・火災」「風水害」「パンデミック」を重大事態と位置付けております。特に近年、気候変動による大型の「風水害」や、頻発する「地震」、新型コロナウイルス感染症に代表される世界規模の「パンデミック」が現実の事態となっており、当社グループのみならずサプライチェーン全体への影響を考える必要があります。
・これらの事態が発生した場合は、近隣住民・従業員の人的被害、施設・設備の損壊や電気・ガス・水道・通信機能の停止により、製品の供給を継続できない状況が発生する恐れがあります。また、顧客・調達先・物流の機能停止によるサプライチェーン分断により、事業活動の継続性が確保できない可能性があります。これらの結果、多額の損害賠償の請求を受けるなど、経営成績等に悪影響が及ぶ可能性があります。

[ リスクへの対応・機会 ]
・当社グループでは、災害・事故等の発生時の事業の継続性を確保するためBCP(事業継続計画)を策定し、必要に応じて関係先と共有しております。また、減災対応や持続性確保として、これまでも適正在庫の確保、国内外事業所での生産体制の二重化、予備品の増強や復旧体制の制度化といった対策を行ってきました。なお、東日本大震災の際には、宇都宮事業所の建屋や設備の一部に損壊がありましたが、このBCPに従った行動で当社グループにおける被害を最小限に抑えることができました。
・一方で、当社グループでは、気候変動の影響や科学技術の進歩により、災害・事故等の発生頻度や影響の大きさ・範囲は、毎年変化するものであると認識しております。最新の情報を踏まえてこれらの対策の妥当性を毎年検証し、今後もBCPの見直しおよび訓練を実施してまいります。
・調達先各社の協力を得て実施しているサプライチェーンの上流におけるBCP確認と追加対応策の検討については、後述の「7.原材料の供給問題、価格変動」 のリスクへの対応・機会欄に記載のとおりです。
・上記災害のうち、当社グループの要因で引き起こされる可能性のある「爆発・火災」については、国内外の事業所で発生したヒヤリハット情報も取り込み、原因解明・対策立案・当社グループ全体への対策展開を進めております。また、爆発・火災事故に直結する機器への異常予兆管理システムを国内外の事業所に展開済みです。
・新型コロナウイルス感染症への社内の対応については、本社に緊急対策本部と対策事務局を設置し、感染状況に応じた対策を検討し、都度通知文を発信するなど柔軟に運用いたしました。また、これらの運用を踏まえて「全社『新型感染症』対策マニュアル」の見直しを適宜行っております。関係会社においても、このマニュアルを参考に、所在国の法令・規制や就業規則の違いなどを考慮した上で、それぞれ対策体制、行動計画等を策定しました。
・近年では、顧客による取引開始や取引継続の条件の一要素として、BCPの整備・運用、生産体制の二重化、サプライチェーンのBCP対応が重要視されております。 このため、上述のようなBCP対応を充実化させることは当社グループにとっての「機会」にもなると考えております。

2.地政学リスク
発生時期:不定
発生可能性:中
影響度:大
[ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]
・米中貿易摩擦、ロシア・ウクライナ情勢、中東情勢などの国際関係の変化を背景に、各国の経済安全保障政策が強化され、最先端技術の国外流出を阻止するための法規制や、制裁・法規制の対象となった企業との輸出入取引や資金決済が停止となる可能性があります。これらの情勢変化や政策に適切に対応できない場合、刑事罰や行政罰や民事訴訟、さらにブランドに対する社会的信頼の喪失につながる可能性があります。また、戦争・紛争が発生した場合には、当社グループ社員の人命・資産が脅かされることに加え、物流・調達・インフラの寸断により事業継続に支障をきたす可能性があります。

[ リスクへの対応・機会 ]
・戦争・紛争テロ・暴動等のリスクに対しては、リスクコンサルタント等の専門家や政府関係機関等より情報収集を行うとともに、従業員の安全確保を最優先としつつ、事業継続や情報管理の観点も考慮した海外拠点の危機管理マニュアルの整備、実効性の強化を進めております。
・輸出入規制や経済制裁、物流・調達・インフラの寸断の影響を軽減、極小化するため、輸出入規制や経済制裁などの情報収集、マルチファブ化やマルチソース化を進めております。

3.情報セキュリティインシデント
発生時期:不定
発生可能性:中
影響度:大
[ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]
・近年、サイバー攻撃は巧妙化、高度化しており、不正アクセスやサイバー攻撃を受け、企業が保有する情報が流出する事件が多発しています。当社グループがサイバー攻撃を受け、重要なシステムの誤作動や停止、保有する機密情報の流出が発生した場合、社会的信用の失墜、事業活動の混乱や停滞、取引先等への補償などの費用発生により、当社グループにおける経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

[ リスクへの対応・機会 ]
・当社グループでは、情報セキュリティインシデント発生に備えた組織横断的機関である「SUMIBE-CSIRT」を設置し、定例会議などを通してトピックスの共有、情報セキュリティ事故発生を未然に防ぐための対策策定、事故発生時の対応手順の整備を行う一方で、有事の際には経営層を含めた対応や外部セキュリティ関係機関との連携を行う体制としております。
・情報セキュリティインシデントを予防するための具体的な取り組みとしては、不正攻撃の標的となる脆弱性への対応の徹底、セキュリティ対策製品の導入によるリスク検知、外部セキュリティ企業とも連携したサイバー攻撃の常時監視、外部機関によるセキュリティ評価等の対策を行っております。さらに、日本シーサート協議会やサイバー情報共有イニシアティブ(J-CSIP)等、サイバー攻撃に関する情報共有や対応強化を行う外部団体に参加し、積極的な情報入手を図っております。引き続き、外部セキュリティ企業支援のもと、グローバルで連携したインシデント対応体制の確立を進めてまいります。
・また、差し迫るサイバーリスクに対しては、適宜当社グループ内に注意喚起を発信、また国内外の全役員、従業員を対象に、サイバーリスクのトレンドを踏まえた情報セキュリティ教育を定期的に実施する等、情報セキュリティインシデントへの予防強化と情報セキュリティへの意識向上に取り組んでおります。セキュリティインシデント発生時の被害の最小化と早期復旧を図るべく、社内でのインシデント発生訓練に加え、外部団体との合同訓練にも参加する等、体制の強化にも取り組んでおります。

・また、生産現場においてはIoT機器の利用拡大等、スマートファクトリー化が進み、サイバーリスクへの備えの必要性が高まって来ています。サイバー攻撃への予防強化に向け、対策を進めております。
・社内セキュリティ人材の強化策として、国家資格である「情報処理安全確保支援士」の取得を進めており、2025年3月末時点で 情報システム部門に所属する人員のうちの約10%がこの資格を有しております。また、日本国外の拠点におけるセキュリティ人材配置・育成も進めてまいります。
・近年では、顧客による取引開始や取引継続の条件の一要素として、上記のような情報セキュリティ管理体制の整備・運用が重要視されております。このため、上述のような情報セキュリティ管理体制の整備・運用の維持改善をすることは当社グループにとっての「機会」にもなると考えております。

4.環境負荷低減対策(気候変動対応を含む)
発生時期:中長期
発生可能性:中
影響度:大
[ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]
・日本政府による2050年カーボンニュートラル宣言、2030年度に温室効果ガス(GHG)の46%削減(2013年度比)が表明された後、2021年のCOP26では1.5°C目標に向かって世界が努力することが合意され、さらに2023年のCOP28では1.5°C目標達成のための緊急的な行動の必要性が明記されました。地球規模での気候変動問題に対して、企業においても緊急的な行動が求められています。温室効果ガス排出規制の強化、カーボンプライシングなどが具体的なリスクとして考えられますが、これらの対策が遅れている企業は市場から淘汰されていくリスクがあると認識しております。

[ リスクへの対応・機会 ]
・2050年に向けたカーボンニュートラルの達成は、有機化学産業に属する当社グループにとっての重要課題と認識しております。当社グループは、2030年目標「温室効果ガス(GHG)排出量(Scope 1+2) 46%以上削減(2013年度比)」に取り組み、2023年度に前倒しで達成しました(実績:48%削減)。この前倒しの目標達成は、 2022年1月から開始した再生可能エネルギー由来の電力への切り替え拡大をはじめ、太陽光発電の導入拡大、プロセス効率改革活動を推進してきたことが寄与しております。
・上記の前倒し達成を受けて、基準年を見直し、2030年GHG排出量削減目標(Scope1+2)を、1.5°C目標に準じた2021年度比48%削減(2013年度比57%削減に相当)へ更新しました。2024年度削減実績見込みは45.9%(前年比6.5%削減)と目標達成に向けて削減を進めています。タイにある関係会社2工場への2024年11月からの再生可能エネルギー由来の電力への切り替えが2024年度の削減に大きく寄与しました。
・Scope3のGHG排出量削減についても、2030年目標をWB2°C目標に準じた2021年度比25%削減と設定し、サプライチェーンとの協力により削減の取り組みを加速してまいります。
・環境負荷低減については、当社グループは、長年にわたり継続して取り組んでいるレスポンシブル・ケア活動の一環で、環境負荷低減対策にも積極的に取り組んでまいりました。経営トップを長とするサステナビリティ推進委員会およびその下位委員会であるカーボンニュートラル推進委員会において、GHG削減や省エネルギーの目標の策定、進捗管理、モニタリングを行っております。
・環境負荷低減に必要なイノベーション技術の開発については、社内開発はもとより、産学官連携プログラムや産業界プロジェクトに積極参画し、遅滞ない開発を目指してまいります。技術的なイノベーションをより計画的に進めていけるよう、2035年までの全社環境開発ロードマップの策定も行っております。
・気候変動は当社グループにとってリスクである一方で、機会としても捉えております。当社グループとしてSDGs重点項目(気候変動含む7項目:SDGs目標3、7、8、9、12、13、14)を設定し、2023年度にはSDGs貢献製品の売上収益比率の目標50%を大幅に上回る61.9%となりました。これを受けて、中期経営計画2024-26では、2024年度目標63%、2026年度目標65%、2030年度目標70%と設定し取り組みを始め、2024年度は目標を上回る63.5%の見込みです。
・リスクマネジメント委員会では、TCFDタスクチームを設置し、当社主要事業について2040年を想定したシナリオ分析を行いました。電気自動車(EV)を中心とした自動車関連製品、半導体関連製品、常温保存や鮮度保持機能を有する食品包装用高機能フィルム等が「機会」になると見込んでおります。また機会に関連して、使用する原料や製品の廃棄について、資源循環(3R+Renewable)の観点からケミカルリサイクル、マテリアルリサイクル技術の確立、バイオマス原料の活用が不可欠と認識しています。これらの「機会」を活かしていくために、中期経営計画2024-26では、カーボンニュートラルへの取り組み(技術・製品開発)として、資源(バイオマス原料、副生CO2活用(プラスチック合成技術)、創エネ/省エネ(軽量化部材、創エネ/蓄電部材、熱マネジメント部材、省エネ貢献材料)、長寿命(高対候性、高信頼性)、3R(リデュース・リユース・リサイクル:リサイクルプロセス、易解体樹脂、モノマテリアル化、減容化・薄肉化、リサイクル原料)、環境対策(再生可能エネルギー拡大、電気ボイラー化、VOC(揮発性有機化合物)低減)などに取り組んでおります。
・これらの活動の状況と結果は統合報告書やCDP(カーボンディスクロージャープログラム)他を通じ継続的かつ積極的に外部発信してまいります。

5.法令および規制への対応
発生時期:不定
発生可能性:低
影響度:大
[ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]
・当社グループはグローバルに事業活動を展開しており、日本および諸外国において、様々な分野にわたる広範な法令および規制に服しております。このうち、機能性化学品メーカーである当社グループの事業内容に密接に関わる法令および規制としては、化学物質規制、廃棄物・排水・粉塵の排出に係る規制などがあります。例えば、化学物質規制に関しては、POPs条約への規制物質追加に伴う日本の化審法の第一種特定化学物質が増加予定、欧州REACHやCLPに改正の動きなど、世界的に大きく変化しております。これらの法令や規制の変更に対しては、新たな対策コストが発生する可能性があります。
・また、万一当社グループが現在または将来の法令および規制を遵守できなかった場合には、刑事罰・課徴金・民事訴訟による多額の損失発生、信用失墜などにより経営成績等への悪影響を及ぼす可能性があります。

[ リスクへの対応・機会 ]
・当社グループは、事業活動を進めるにあたって、法令および企業倫理を順守することが極めて重要であると認識し、コンプライアンス重視の経営を推進しております。当社グループのコンプライアンス違反リスクの極小化、コンプライアンスのための仕組みづくりの推進、コンプライアンス意識の啓蒙活動の推進を行うため、「コンプライアンス委員会」を設置しております。2024年度は、コンプライアンス委員会を3回開催し、内部通報制度の実効性や対応の妥当性の確認などを行いました。
・総務本部(贈収賄・競争法・安全保障貿易管理コンプライアンスなど)、人事本部(労務コンプライアンス)、生産技術本部(化学品規制・排出規制・安全衛生コンプライアンスなど)、研究開発本部(知財コンプライアンス)、経理企画本部(会計・税務コンプライアンス)などの個別リスク主管部は、当社グループの各部門と連携を取りながら、社内ルールなどの仕組みづくりや教育の実施、事業部門への指導・支援を適宜進めております。例えば、上記で例示した化学物質規制への対応に関しては、当社グループでは各国の最新の化学物質規制への対応もキャッチアップ可能な化学物質管理システムを運用・維持管理することにより、各国の法規制に対する抜け漏れを防ぎ、リスクの低減に努めております。
・当社の監査室、生産技術本部、総務本部等の内部監査を担当する部署では、「内部統制システム構築の基本方針」「内部監査規程」「財務報告に係る内部統制基本規程」「モノづくり監査規程」「安全保障輸出管理規程」等に基づき、当社および海外を含む関係会社を対象として、実地での往査と被監査部門での自己監査結果の点検による書面監査を適宜組み合わせて監査・評価を行っております。監査・評価は、各部門における業務の適法性および各種基準への適合性の観点からモニタリングを行っており、発見され指摘事項として挙げられた不備については、当該部門に対して書面による是正報告を求めております。2024年度のコンプライアンス状況については、環境、人権、労働、安全衛生、製品・サービスの提供や使用、顧客情報やデータの管理、適切な会計処理、公正な取引などの観点でこれらの監査・評価を行った結果、法令や規則に対する重大な違反はありませんでした。

・当社グループでは、コンプライアンス違反の早期発見・未然防止を図るため、コンプライアンス違反またはそのおそれを知った場合に、社内窓口(監査室長)または社外窓口(弁護士)に通報できる、内部通報制度(当社グループでは「コンプライアンス通報制度」と称しています。)を導入しております。当社グループの役員、従業員だけでなく、当社グループのステークホルダー(退職者、採用応募者、取引先を含む)も通報することが可能です。通報者のプライバシーを厳重に保護するとともに、通報により通報者が不利益を被らないよう必要な措置を講じております。また、当社グループ共通の「コンプライアンス通報制度」に加え、関係会社によっては、所在国の法令上の要求や会社の規模などを考慮した上で独自の内部通報制度を設置しております。
・近年では、顧客による取引開始や取引継続の条件の一要素として、上記のような法令・規制への対応、コンプライアンス体制の整備・運用が重要視されております。このため、上述のような法令・規制への対応、コンプライアンス体制の整備・運用の維持改善をすることは当社グループにとっての「機会」にもなると考えております。

6.製品の品質
発生時期:不定
発生可能性:低
影響度:大
[ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]
・当社グループの製品は、自動車・航空機・医療機器・電子材料等の直接・間接に人命に関わる用途にも使用されております。そのため、大規模な製品事故が発生した場合、顧客に損害を与えたり、社会に悪影響を及ぼしたりする結果、損害賠償やリコール等で多額の費用負担が発生するばかりでなく、当社グループに対する信用失墜により、経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。
・また、科学技術の進歩や顧客市場や使用方法の変化により、上市後に顧客等から求められる品質管理水準が高くなり、予期せぬ品質問題が生じることもあります。

[ リスクへの対応・機会 ]
・当社グループは国際的な品質管理基準(ISO 9001のほか、製品の用途に応じてIATF 16949(自動車部品)、ISO 13485(医療機器)、AS 9100(航空宇宙産業)など)に準拠した品質マニュアルに従い、各種製品の設計管理から製造・販売までの一貫した品質管理体制をとっております。
・当社グループでは、有資格者による内部監査や外部監査による現地品質監査により、品質管理状態の検証を年1回行い、各所で抽出された懸念事項を全社で共有して改善する活動を進めるとともに、FMEA、FTAという手法を用いた潜在的品質リスクの洗い出しとその低減対応を行うなどの改善活動を行っております。変更管理、初動管理には特に注意を払った活動を行っております。直近では、海外関係拠点のマザー機能を有する国内主要4拠点においてAI/IoT技術を駆使した人的変動要素の排除とトレーサビリティの強化を行っており、現在、海外主力5拠点への展開を進めております。
・また、当社グループでは国内外の全事業所で発生した品質問題について直ちに共有し、一元管理するシステムを構築して、対応の遅れが無いよう逐次監視すると共に、品質問題の初動対応と被害拡大防止、発生と流出防止の対策が効果的であるかの検証を行っております。
・すべての製品に完全に不良や欠陥が無いこと、および将来にわたって全く品質クレームやリコールが発生しないことまでは保証できませんが、これらの取り組みにより、安心して使用できる製品提供に努めてまいります。
・顧客による取引開始や取引継続の条件の一要素として、上記のような国際的な品質管理基準に沿った品質管理体制の整備・運用、認証の取得などが重要視されています。このため、上述のような品質管理体制の維持改善をすることは、当社グループにとっての「機会」にもなると考えております。

7.原材料の供給問題、価格変動
発生時期:短期
発生可能性:高
影響度:中
[ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]
・長引く景気後退による需要減によりサプライヤーが減産、事業縮小、撤退など事業ポートフォリオを見直す動きが増えてきています。その結果、川上原料が入手困難になり廃番などのリスクも増えてきております。各地の紛争等の地政学要因、気候変動、地震など自然災害などによる供給問題、また、物流の2024年問題や法令改正・環境規制の強化による供給不安、円安、原油・非鉄金属などの相場に連動した価格の高騰が起こる可能性があり、そのような場合には、売上減少や収益性の悪化、事業の継続に支障が生じる可能性があります。

[ リスクへの対応・機会 ]
・当社グループでは安定調達を第一に考え、重要原料につき調達先の複数化、適正在庫の確保などによりリスクの低減に努めております。日本国内から調達している重要原料の調達先約100社については、水害・地震・火災・パンデミックなどのBCPについて調達先との協議を重ね、対策実施あるいは計画作成まで完了しました。欧米や中国から調達している重要原料の調達先約80社についても、代替品や安全在庫3ヶ月分以上の確保に向けた対応を進めております。また、新規原材料の採用にあたっては、BCP対策有無の確認に加え、現在製造や流通が禁止されている物質だけではなく、将来的に製造や流通が禁止される蓋然性の高い物質を含まないことを採用の基準の一つとし、リスク低減を図っております。
・植物や鉱物などの天産物由来の原料については、地域が変わることによって生じる組成や成分の違いをコントロールする技術開発にも継続して取り組んでおります。
・主要原材料の価格変動については顧客と協議の上、フォーミュラ制(原料価格変動分を製品価格に自動反映)を適用することも進めております。
・近年では、顧客による取引開始や取引継続の条件の一要素として、サプライチェーンのBCP対応が重要視されております。このため、上述のような対応を充実化させることは当社グループにとっての「機会」にもなると考えております。

8.人的資本リスク
発生時期:中長期
発生可能性:高
影響度:中
[ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]
・下記により、事業活動の継続性が確保できず、当社グループにおける経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
- 少子高齢化による労働力人口の減少により、必要な人材の確保・維持ができない
- 未来予測が困難な時代に即した柔軟な組織マネジメントができない
- DX推進に必要な人材が確保できない
- キーパーソン・有能な社員の離職転職、人材採用の遅滞による重要業務の停止・停滞・遅延

[ リスクへの対応・機会 ]
・DE&Iを推進することにより、多様な人材の活躍によるイノベーションを創出します。未来の予測が困難な時代においては、多様な視点を持つ人材が異なる意見を持ち寄り柔軟な発想で対応することが必要です。女性の活躍推進、介護や障がい等で就業に制約がある社員や、文化的背景が異なる外国人、LGBTQの方など、多様な人材が活躍できる会社にしてまいります。
・マネジメント教育の充実、360°評価を用いた教育の拡大により、マネジメント層のリーダーシップを強化することで、個人および組織のパフォーマンスの向上につなげていきます。
・人材確保だけでなく、DE&Iの観点からも、新卒+キャリアのハイブリッド採用を推進してまいります。
・データサイエンスの活用および全社的なDXをさらに推進するため、関連する教育講座を増設するとともに、褒賞制度も含めたデータサイエンティスト社内認定制度を導入しています。認定者以外にも、各種教育を通じてプログラミングやデータ分析技術に精通し、課題解決が可能な「データ活用人材」の輩出を目指します。
・エンゲージメントサーベイによる科学的な分析結果をもとに、必要な施策をとり、従業員のエンゲージメント向上によるパフォーマンス向上を図ります。

なお、「第2 事業の状況 2.サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載の経営の重要課題(マテリアリティ)と主要リスクとの対比は次のとおりであります。

経営の重要課題(マテリアリティ)
主要リスク
環境・社会価値の創造
環境負荷低減対策(気候変動対応を含む)
価値創造のアクセル

顧客との共創
―
人的資本(人材の活躍)経営
人的資本リスク
イノベーション
―
DX
人的資本リスク
事業を継続する基盤

安全衛生
災害・事故・パンデミック
製品責任
製品の品質/法令・規制への対応
コンプライアンス
法令・規制への対応
サイバーセキュリティ
情報セキュリティインシデント
人権尊重
法令・規制への対応
サステナブル調達
原材料の供給問題、価格変動/災害・事故・パンデミック/地政学リスク
コーポレート・ガバナンス
―

今年

本報告書に記載した当社グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある主要リスクには、下記のものがあります。ただし、これらは当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではなく、記載された事項以外の予見しがたいリスクも存在します。また、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項は、「第2 事業の状況」の他の項目、「第5 経理の状況」の各注記、その他においても個々に記載しておりますので、併せてご参照ください。文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。

主要リスクとして挙げた各リスク項目のリスクマップ上の位置

発生可能性 小 ――――――――――――――→ 発生可能性 大
1
2
3
4
影響度 大
↑ 影響度 小
4
•製品の品質
•法令・規制への対応
・地政学リスク
・情報セキュリティインシデント

3

•災害・事故・パンデミック
・環境負荷低減対策(気候変動対応含む)
・人的資本リスク
・原材料の供給問題、価格変動
2

1

1.災害・事故・パンデミック
発生可能性:2
影響度:3
[ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]
・当社グループでは、想定される災害・事故等のうち「地震」「爆発・火災」「風水害」「パンデミック」を重大事態と位置付けております。特に近年、気候変動による大型の「風水害」や、頻発する「地震」、新型コロナウイルス感染症に代表される世界規模の「パンデミック」が現実の事態となっており、当社グループのみならずサプライチェーン全体への影響を考える必要があります。
・これらの事態が発生した場合は、近隣住民・従業員の人的被害、施設・設備の損壊や電気・ガス・水道・通信機能の停止により、製品の供給を継続できない状況が発生する恐れがあります。また、顧客・調達先・物流の機能停止によるサプライチェーン分断により、事業活動の継続性が確保できない可能性があります。これらの結果、多額の損害賠償の請求を受けるなど、経営成績等に悪影響が及ぶ可能性があります。

[ リスクへの対応・機会 ]
・当社グループでは、災害・事故・パンデミック等の発生時の事業の継続性を確保するためBCP(事業継続計画)を策定し、必要に応じて関係先と共有しております。また、減災対応や持続性確保として、これまでも適正在庫の確保、国内外事業所での生産体制の二重化、予備品の増強や復旧体制の制度化といった対策を行ってきました。なお、東日本大震災の際には、宇都宮事業所の建屋や設備の一部に損壊がありましたが、このBCPに従った行動で当社グループにおける被害を最小限に抑えることができました。
・一方で、当社グループでは、気候変動の影響や科学技術の進歩等により、災害・事故・パンデミック等の発生頻度や影響の大きさ・範囲は、毎年変化するものであると認識しております。最新の情報を踏まえてこれらの対策の妥当性を毎年検証し、今後もBCPの見直しおよび訓練を実施してまいります。
・調達先各社の協力を得て実施しているサプライチェーンの上流におけるBCP確認と追加対応策の検討については、後述の「7.原材料の供給問題、価格変動」 のリスクへの対応・機会欄に記載のとおりです。
・上記災害のうち、当社グループの要因で引き起こされる可能性のある「爆発・火災」については、国内外の事業所で発生したヒヤリハット情報も取り込み、原因解明・対策立案・当社グループ全体への対策展開を進めております。また、爆発・火災事故に直結する機器への異常予兆管理システムを国内外の事業所に展開済みです。
・パンデミック発生時の社内対応については、「全社『新型感染症』対策マニュアル」に基づき、2020年から2023年にかけての新型コロナウイルスによるパンデミックの際と同様、本社に緊急対策本部と対策事務局を設置し、感染状況に応じた対策を検討し、都度通知文を発信するなど柔軟に運用いたします。関係会社においても、このマニュアルを参考に、所在国の法令・規制や就業規則の違いなどを考慮した対策体制、行動計画等に基づき対応します。
・近年では、顧客による取引開始や取引継続の条件の一要素として、BCPの整備・運用、生産体制の二重化、サプライチェーンのBCP対応が重要視されております。 このため、上述のようなBCP対応を充実化させることは当社グループにとっての「機会」にもなると考えております。

2.地政学リスク
発生可能性:2
影響度:4
[ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]
・米中貿易摩擦、ロシア・ウクライナ情勢、中東情勢などの国際関係の変化を背景に、各国の経済安全保障政策が強化され、最先端技術の国外流出を阻止するための法規制や、制裁・法規制の対象となった企業との輸出入取引や資金決済が停止となる可能性があります。これらの情勢変化や政策に適切に対応できない場合、刑事罰や行政罰や民事訴訟、さらにブランドに対する社会的信頼の喪失につながる可能性があります。また、戦争・紛争が発生した場合には、当社グループ社員の人命・資産が脅かされることに加え、物流・調達・インフラの寸断により事業継続に支障をきたす可能性があります。

[ リスクへの対応・機会 ]
・戦争・紛争テロ・暴動等のリスクに対しては、リスクコンサルタント等の専門家や政府関係機関等より情報収集を行うとともに、従業員の安全確保を最優先としつつ、事業継続や情報管理の観点も考慮した海外拠点の危機管理マニュアルの整備、実効性の強化を進めております。
・輸出入規制や経済制裁、物流・調達・インフラの寸断の影響を軽減、極小化するため、輸出入規制や経済制裁などの情報収集、マルチファブ化やマルチソース化を進めております。

3.情報セキュリティインシデント
発生可能性:2
影響度:4
[ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]
・近年、サイバー攻撃は巧妙化、高度化しており、不正アクセスやサイバー攻撃を受け、企業が保有する情報が流出する事件が多発しています。さらに、生産現場においてはIoT機器の利用拡大等、スマートファクトリー化が進み、工場OT(Operational Technology)機器へのセキュリティリスクの低減、事業継続性確保が当社グループでの喫緊の課題となっています。当社グループがサイバー攻撃を受け、重要なシステムの誤作動や停止、保有する機密情報の流出が発生した場合、社会的信用の失墜、事業活動の混乱や停滞、取引先等への補償などの費用発生により、当社グループにおける経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

[ リスクへの対応・機会 ]
・当社グループでは、情報セキュリティインシデント発生に備えた組織横断的機関である「SUMIBE-CSIRT」を設置し、定例会議などを通してトピックスの共有、情報セキュリティ事故発生を未然に防ぐための対策策定、事故発生時の対応手順の整備を行う一方で、有事の際には経営層を含めた対応や外部セキュリティ関係機関との連携を行う体制としております。
・情報セキュリティインシデントを予防するための具体的な取り組みとしては、不正攻撃の標的となる脆弱性への対応の徹底、セキュリティ対策製品の導入によるリスク検知、外部セキュリティ企業とも連携したサイバー攻撃の常時監視、外部機関によるセキュリティ評価等の対策を行っております。さらに、日本シーサート協議会やサイバー情報共有イニシアティブ(J-CSIP)等、サイバー攻撃に関する情報共有や対応強化を行う外部団体に参加し、積極的な情報入手を図っております。引き続き、外部セキュリティ企業支援のもと、グローバルで連携したインシデント対応体制の確立を進めてまいります。
・また、差し迫るサイバーリスクに対しては、適宜当社グループ内に注意喚起を発信、また国内外の全役員、従業員を対象に、サイバーリスクのトレンドを踏まえた情報セキュリティ教育を定期的に実施する等、情報セキュリティインシデントへの予防強化と情報セキュリティへの意識向上に取り組んでおります。セキュリティインシデント発生時の被害の最小化と早期復旧を図るべく、社内でのインシデント発生訓練に加え、外部団体との合同訓練にも参加する等、体制の強化にも取り組んでおります。

・当社では、OTセキュリティ体制強化のため、2026年4月に「OTセキュリティ対策委員会」を設置し、OTセキュリティに係る対策基準の浸透や社内教育の実施等の活動を進めています。
・社内セキュリティ人材の強化策として、国家資格である「情報処理安全確保支援士」の取得を進めております。また、日本国外の拠点におけるセキュリティ人材配置・育成も進めております。
・近年では、顧客による取引開始や取引継続の条件の一要素として、上記のような情報セキュリティ管理体制の整備・運用が重要視されております。このため、上述のような情報セキュリティ管理体制の整備・運用の維持改善をすることは当社グループにとっての「機会」にもなると考えております。

4.環境負荷低減対策(気候変動対応を含む)
発生可能性:2
影響度:3
[ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]
・日本政府による2050年カーボンニュートラル宣言、2030年度に温室効果ガス(GHG)の46%削減(2013年度比)が表明された後、2021年のCOP26では1.5°C目標に向かって世界が努力することが合意され、さらに2023年のCOP28では1.5°C目標達成のための緊急的な行動の必要性が明記されました。地球規模での気候変動問題に対して、企業においても緊急的な行動が求められています。温室効果ガス排出規制の強化、カーボンプライシングなどが具体的なリスクとして考えられますが、これらの対策が遅れている企業は市場から淘汰されていくリスクがあると認識しております。

[ リスクへの対応・機会 ]
・2050年に向けたカーボンニュートラルの達成は、化学産業に属する当社グループにとっての重要課題と認識しております。
・当社グループは、2023年度には日本政府目標である2030年度GHG排出量46%削減(2013年度比)を達成し、2024年度から1.5°C基準に適合したGHG排出量削減目標に向けて取り組んでいます。この目標はSBTiより2025年5月に認定されました。
[SBT認定を取得した当社グループのGHG排出量削減目標]
Scope1+Scope2 :2030年度48%以上削減(2021年度比)
Scope3(カテゴリ-1,4,5,12) :2030年度25%以上削減(2021年度比)
・2025年度は、東南アジアのグループ会社で再生可能エネルギー由来の電力への切り替え等が功を奏し2030年度末GHG排出量削減目標を達成する見込みとなりました。2026年度は、新たな目標を設定し、引き続き脱炭素に向けた活動を推進していきます。
・サプライチェーン全体でのGHG排出量削減(Scope3)においても、削減目標を設定し、取り組みを開始しております。
・2025年度からはインターナルカーボンプライス(ICP:10,000円/t-CO2)を導入し、GHG排出量削減を目的とする設備投資の促進を図ってまいります。
・環境負荷低減については、当社グループは、長年にわたり継続して取り組んでいるレスポンシブル・ケア活動の一環で、環境負荷低減対策にも積極的に取り組んでまいりました。経営トップを長とするサステナビリティ推進委員会およびその下位委員会であるカーボンニュートラル推進委員会において、GHG削減や省エネルギーの目標の策定、進捗管理、モニタリングを行っております。
・環境負荷低減に必要なイノベーション技術の開発については、社内開発はもとより、産学官連携プログラムや産業界プロジェクトに積極参画し、遅滞ない開発を目指してまいります。技術的なイノベーションをより計画的に進めていけるよう、2035年までの全社環境開発ロードマップの策定も行っております。
・環境負荷低減は当社グループにとってリスクである一方で、機会としても捉えております。当社グループとしてSDGs重点項目(7項目:SDGs目標3、7、8、9、12、13、14)を設定し、SDGs貢献製品の売上収益比率の2030年度末目標70%に向けて着実に進歩しており、2025年度は68.5%の見込みです。
・リスクマネジメント委員会では、TCFDタスクチームを設置し、当社主要事業について2040年を想定したシナリオ分析を実施しています。電動車両(xEV)を中心とした自動車関連製品、半導体関連製品、常温保存や鮮度保持機能を有する食品包装用高機能フィルム等が「機会」になると見込んでおります。また機会に関連して、使用する原料や製品の廃棄について、資源循環(3R+Renewable)の観点からケミカルリサイクル、マテリアルリサイクル技術の確立、バイオマス原料の活用が不可欠と認識しています。これらの「機会」を活かしていくために、中期経営計画2024-26では、カーボンニュートラルへの取り組み(技術・製品開発)として、資源(バイオマス原料、副生CO2活用(プラスチック合成技術)、創エネ/省エネ(軽量化部材、創エネ/蓄電部材、熱マネジメント部材、省エネ貢献材料)、長寿命(高対候性、高信頼性)、3R(リデュース・リユース・リサイクル:リサイクルプロセス、易解体樹脂、モノマテリアル化、減容化・薄肉化、リサイクル原料)、環境対策(再生可能エネルギー拡大、電気ボイラー化、VOC(揮発性有機化合物)低減)などに取り組んでおります。
・これらの活動の状況と結果は統合報告書やCDP(カーボンディスクロージャープログラム)他を通じ継続的かつ積極的に外部発信してまいります。

5.法令および規制への対応
発生可能性:1
影響度:4
[ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]
・当社グループはグローバルに事業活動を展開しており、日本および諸外国において、様々な分野にわたる広範な法令および規制に服しております。このうち、機能性化学品メーカーである当社グループの事業内容に密接に関わる法令および規制としては、化学物質規制、廃棄物・排水・粉塵の排出に係る規制などがあります。例えば、化学物質規制に関しては、POPs条約への規制物質追加に伴う日本の化審法の第一種特定化学物質が増加予定、欧州REACHやCLPに改正の動きなど、世界的に大きく変化しております。これらの法令や規制の変更に対しては、新たな対策コストが発生する可能性があります。
・また、万一当社グループが現在または将来の法令および規制を遵守できなかった場合には、刑事罰・課徴金・民事訴訟による多額の損失発生、信用失墜などにより経営成績等への悪影響を及ぼす可能性があります。

[ リスクへの対応・機会 ]
・当社グループは、事業活動を進めるにあたって、法令および企業倫理を順守することが極めて重要であると認識し、コンプライアンス重視の経営を推進しております。当社グループのコンプライアンス違反リスクの極小化、コンプライアンスのための仕組みづくりの推進、コンプライアンス意識の啓蒙活動の推進を行うため、「コンプライアンス委員会」を設置しております。2025年度は、コンプライアンス委員会を3回開催し、内部通報制度の実効性や対応の妥当性の確認などを行いました。
・総務本部(贈収賄・競争法・安全保障貿易管理コンプライアンスなど)、人事本部(労務コンプライアンス)、生産技術本部(化学品規制・排出規制・安全衛生コンプライアンスなど)、研究開発本部(知財コンプライアンス)、経理企画本部(会計・税務コンプライアンス)などの個別リスク主管部は、当社グループの各部門と連携を取りながら、社内ルールなどの仕組みづくりや教育の実施、事業部門への指導・支援を適宜進めております。例えば、上記で例示した化学物質規制への対応に関しては、当社グループでは各国の最新の化学物質規制への対応もキャッチアップ可能な化学物質管理システムを運用・維持管理することにより、各国の法規制に対する抜け漏れを防ぎ、リスクの低減に努めております。
・当社の監査室、生産技術本部等の内部監査を担当する部署では、「内部統制システム構築の基本方針」「内部監査規程」「財務報告に係る内部統制基本規程」「モノづくり監査規程」等に基づき、当社および海外を含む関係会社を対象として、実地での往査と被監査部門での自己監査結果の点検による書面監査を適宜組み合わせて監査・評価を行っております。監査・評価は、各部門における業務の適法性および各種基準への適合性の観点からモニタリングを行っており、発見され指摘事項として挙げられた不備については、当該部門に対して書面による是正報告を求めております。2025年度のコンプライアンス状況については、環境、人権、労働、安全衛生、製品・サービスの提供や使用、顧客情報やデータの管理、適切な会計処理、公正な取引などの観点でこれらの監査・評価を行った結果、法令や規則に対する重大な違反はありませんでした。

・当社グループでは、コンプライアンス違反の早期発見・未然防止を図るため、コンプライアンス違反またはそのおそれを知った場合に、社内窓口(監査室長)または社外窓口(弁護士)に通報できる、内部通報制度(当社グループでは「コンプライアンス通報制度」と称しています。)を導入しております。当社グループの役員、従業員だけでなく、当社グループのステークホルダー(退職者、採用応募者、取引先を含む)も通報することが可能です。通報者のプライバシーを厳重に保護するとともに、通報により通報者が不利益を被らないよう必要な措置を講じております。また、当社グループ共通の「コンプライアンス通報制度」に加え、関係会社によっては、所在国の法令上の要求や会社の規模などを考慮した上で独自の内部通報制度を設置しております。
・近年では、顧客による取引開始や取引継続の条件の一要素として、上記のような法令・規制への対応、コンプライアンス体制の整備・運用が重要視されております。このため、上述のような法令・規制への対応、コンプライアンス体制の整備・運用の維持改善をすることは当社グループにとっての「機会」にもなると考えております。

6.製品の品質
発生可能性:1
影響度:4
[ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]
・当社グループの製品は、自動車・航空機・医療機器・電子材料等の直接・間接に人命に関わる用途にも使用されております。そのため、大規模な製品事故が発生した場合、顧客に損害を与えたり、社会に悪影響を及ぼしたりする結果、損害賠償やリコール等で多額の費用負担が発生するばかりでなく、当社グループに対する信用失墜により、経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。
・また、科学技術の進歩や顧客市場や使用方法の変化により、上市後に顧客等から求められる品質管理水準が高くなり、予期せぬ品質問題が生じることもあります。

[ リスクへの対応・機会 ]
・当社グループは国際的な品質管理基準(ISO 9001のほか、製品の用途に応じてIATF 16949(自動車部品)、ISO 13485(医療機器)、AS 9100(航空宇宙産業)など)に準拠した品質マニュアルに従い、各種製品の設計管理から製造・販売までの一貫した品質管理体制をとっております。
・当社グループでは、有資格者による内部監査や外部監査による現地品質監査により、品質管理状態の検証を年1回行い、各所で抽出された懸念事項を全社で共有して改善する活動を進めるとともに、FMEA、FTAという手法を用いた潜在的品質リスクの洗い出しとその低減対応を行うなどの改善活動を行っております。変更管理、初動管理には特に注意を払った活動を行っております。直近では、海外関係拠点のマザー機能を有する国内主要4拠点においてAI/IoT技術を駆使した人的変動要素の排除とトレーサビリティの強化を行っており、現在、海外主力5拠点への展開を進めております。
・また、当社グループでは国内外の全事業所で発生した品質問題について直ちに共有し、一元管理するシステムを構築して、対応の遅れが無いよう逐次監視すると共に、品質問題の初動対応と被害拡大防止、発生と流出防止の対策が効果的であるかの検証を行っております。
・すべての製品に完全に不良や欠陥が無いこと、および将来にわたって全く品質クレームやリコールが発生しないことまでは保証できませんが、これらの取り組みにより、安心して使用できる製品提供に努めてまいります。
・顧客による取引開始や取引継続の条件の一要素として、上記のような国際的な品質管理基準に沿った品質管理体制の整備・運用、認証の取得などが重要視されています。このため、上述のような品質管理体制の維持改善をすることは、当社グループにとっての「機会」にもなると考えております。

7.原材料の供給問題、価格変動
発生可能性:4
影響度:3
[ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]
・長引く景気後退による需要減によりサプライヤーが減産、事業縮小、撤退など事業ポートフォリオを見直す動きが増えてきています。その結果、川上原料が入手困難になり廃番などのリスクも増えてきております。各地の紛争等の地政学要因、気候変動、地震など自然災害などによる供給問題、また、物流の2024年問題や法令改正・環境規制の強化による供給不安、円安、原油・非鉄金属などの相場に連動した価格の高騰が起こる可能性があり、そのような場合には、売上減少や収益性の悪化、事業の継続に支障が生じる可能性があります。

[ リスクへの対応・機会 ]
・当社グループでは安定調達を第一に考え、重要原料につき調達先の複数化、適正在庫の確保などによりリスクの低減に努めております。日本国内から調達している重要原料の調達先約100社については、水害・地震・火災・パンデミックなどのBCPについて調達先との協議を重ね、対策実施あるいは計画作成まで完了しました。欧米や中国から調達している重要原料の調達先約80社についても、代替品や安全在庫3ヶ月分以上の確保に向けた対応を進めております。また、新規原材料の採用にあたっては、BCP対策有無の確認に加え、現在製造や流通が禁止されている物質だけではなく、将来的に製造や流通が禁止される蓋然性の高い物質を含まないことを採用の基準の一つとし、リスク低減を図っております。
・現在直面しているイラン情勢の緊迫化に起因する原材料の供給問題については、購入している原材料のメーカーだけでなくサプライチェーンの上流の素原料メーカーに対する聞き取り実施や、ナフサ・原油等の値上げ原因を精査した上での必要な値上げの受け入れ等により、製品の供給維持に努めております。
・植物や鉱物などの天産物由来の原料については、地域が変わることによって生じる組成や成分の違いをコントロールする技術開発にも継続して取り組んでおります。
・主要原材料の価格変動については顧客と協議の上、フォーミュラ制(原料価格変動分を製品価格に自動反映)を適用することも進めております。
・近年では、顧客による取引開始や取引継続の条件の一要素として、サプライチェーンのBCP対応が重要視されております。このため、上述のような対応を充実化させることは当社グループにとっての「機会」にもなると考えております。

8.人的資本リスク
発生可能性:3
影響度:3
[ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]
・下記により、事業活動の継続性が確保できず、当社グループにおける経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
- 少子高齢化による労働力人口の減少により、必要な人材の確保・維持ができない
- 未来予測が困難な時代に即した柔軟な組織マネジメントができない
- DX推進に必要な人材が確保できない
- キーパーソン・有能な社員の離職転職、人材採用の遅滞による重要業務の停止・停滞・遅延

[ リスクへの対応・機会 ]
・DE&Iを推進することにより、多様な人材の活躍によるイノベーションを創出します。未来の予測が困難な時代においては、多様な視点を持つ人材が異なる意見を持ち寄り柔軟な発想で対応することが必要です。女性の活躍推進、介護や障がい等で就業に制約がある社員や、文化的背景が異なる外国人、LGBTQの方など、多様な人材が活躍できる会社にしてまいります。
・マネジメント教育の充実、360°評価を用いた教育の拡大により、マネジメント層のリーダーシップを強化することで、個人および組織のパフォーマンスの向上につなげてまいります。
・人材確保だけでなく、DE&Iの観点からも、新卒+キャリアのハイブリッド採用を推進してまいります。
・データサイエンスの活用および全社的なDXをさらに推進するため、関連する教育講座を増設するとともに、褒賞制度も含めたデータサイエンティスト社内認定制度を導入しています。認定者以外にも、各種教育を通じてプログラミングやデータ分析技術に精通し、課題解決が可能な「データ活用人材」の輩出を目指します。
・エンゲージメントサーベイによる科学的な分析結果をもとに、必要な施策をとり、従業員のエンゲージメント向上によるパフォーマンス向上を図ります。

なお、「第2 事業の状況 2.サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載の経営の重要課題(マテリアリティ)と主要リスクとの対比は次のとおりであります。

経営の重要課題(マテリアリティ)
主要リスク
環境・社会価値の創造
環境負荷低減対策(気候変動対応を含む)
価値創造のアクセル

顧客との共創
―
人的資本(人材の活躍)経営
人的資本リスク
イノベーション
―
DX
人的資本リスク
事業を継続する基盤

安全衛生
災害・事故・パンデミック
製品責任
製品の品質/法令・規制への対応
コンプライアンス
法令・規制への対応
サイバーセキュリティ
情報セキュリティインシデント
人権尊重
法令・規制への対応
サステナブル調達
原材料の供給問題、価格変動/災害・事故・パンデミック/地政学リスク
コーポレート・ガバナンス
―
重要度 2(注目)変更監査上の主要な検討事項(KAM) / 内容更新
前文

監査上の主要な検討事項の対象が、前年の北米子会社Durez Corporation及びDurez Canada Co., Ltd.に係る固定資産の減損損失(4,211百万円計上)の将来キャッシュ・フロー見積りから、欧州子会社Sumitomo Bakelite Europe (Ghent) NVの半導体関連材料事業に係るのれんを含む資金生成単位(帳簿価額4,385百万円)の減損テストにおける回収可能価額の見積りへ変更された。当期は使用価値が帳簿価額を上回り減損損失は認識されておらず、欧州自動車市場の成長予測や新製品の販売増加といった仮定の不確実性が論点とされている。

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監査上の主要な検討事項
監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。

Durez Corporation及びDurez Canada Co., Ltd.に係る固定資産の減損損失の認識及び測定に用いられた将来キャッシュ・フローの見積りの合理性
Sumitomo Bakelite Europe (Ghent) NVが営む半導体関連材料事業に係るのれんを含む資金生成単位の減損テストにおける回収可能価額の見積りの合理性
監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由
監査上の対応
連結財務諸表注記「15.非金融資産の減損」に記載のとおり、当連結会計年度において高機能プラスチック事業セグメントに属する北米子会社のDurez Corporation(以下「DZC」という。)及びDurez Canada Co., Ltd. (以下「DZCA」という。)の減損損失4,211百万円が計上されており、当連結会計年度末において有形固定資産1,542百万円、使用権資産96百万円及びその他の無形資産31百万円が計上されている。連結財務諸表注記「16.非金融資産の減損」に記載のとおり、会社の当連結会計年度の連結財政状態計算書において、欧州連結子会社であるSumitomo Bakelite Europe (Ghent) NV(以下「SBEG」という。)が営む半導体関連材料事業に係るのれんを含む資金生成単位の帳簿価額として4,385百万円が計上されている。
期末日に非金融資産が減損している可能性を示す兆候があるか否かを検討し、減損の兆候が存在する場合は、当該資産またその資産が属する資金生成単位の回収可能価額を見積もっている。回収可能価額が帳簿価額を下回る場合、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減額は減損損失として認識される。のれんを含む資金生成単位について、毎期及び減損の兆候がある場合に、減損テストが実施される。減損テストにおける回収可能価額は、各資金生成単位の処分コスト控除後の公正価値と使用価値のいずれか高い金額で算定され、回収可能価額が当該資金生成単位の帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、帳簿価額の減少額は減損損失として認識される。
会社は、北米を生産拠点としているDZC及びDZCAを一体の資金生成単位としているが、北米自動車市場の市況悪化により収益性が低下していることから、減損の兆候があると判断した。会社は、減損テストにおいて、回収可能価額をDZC及びDZCAの事業計画に基づいた使用価値により測定しており、将来キャッシュ・フローを割り引いて算定した結果、回収可能価額が帳簿価額を下回ったことから減損損失を計上している。当連結会計年度のSBEGが営む半導体関連材料事業に係るのれんを含む資金生成単位の減損テストにおいて、回収可能価額である使用価値が資金生成単位の帳簿価額を上回ったことから、減損損失は認識されていない。
減損テストに利用する割引前将来キャッシュ・フローは、経営者が作成したDZC及びDZCAの事業計画に基づいて見積もられている。事業計画には北米自動車市場及び北米航空機市場の成長に伴う売上収益の増加や、不採算製品の値上げ及び撤退による採算性の向上といった不確実性が高い計画が含まれており、これらに係る経営者による判断が将来キャッシュ・フローの見積りに重要な影響を及ぼす。使用価値の測定に用いる将来キャッシュ・フローは、経営者が作成した半導体関連材料事業の事業計画を基礎として見積もられるが、将来の販売計画、特に主要な顧客が属する欧州自動車市場の今後の成長予測及び新製品の販売増加といった仮定については高い不確実性を伴い、経営者による判断が将来キャッシュ・フローの見積りに重要な影響を及ぼす。
また、使用価値の測定に用いる割引率の見積りにおいては、測定モデル及びインプットデータの選択に当たり、高度な専門知識を必要とする。また、使用価値の測定に用いる割引率の見積りにおいては、測定モデル及びインプットデータの選択に当たり、経営者の主観的な判断を伴う。
以上から、当監査法人は、DZC及びDZCAに係る固定資産の減損損失の認識及び測定に用いられた将来キャッシュ・フローの見積りの合理性が、当連結会計年度の連結財務諸表監査において特に重要であり、監査上の主要な検討事項の一つに該当すると判断した。以上から、当監査法人は、SBEGが営む半導体関連材料事業に係るのれんを含む資金生成単位の減損テストにおける回収可能価額の見積りの合理性が、当連結会計年度の連結財務諸表監査において特に重要であり、監査上の主要な検討事項に該当すると判断した。
当監査法人は、DZC及びDZCAに係る固定資産の減損損失の認識及び測定に用いられた将来キャッシュ・フローの見積りの合理性を検討するため、主に以下の手続を実施した。当監査法人は、SBEGが営む半導体関連材料事業に係るのれんを含む資金生成単位の減損テストにおける回収可能価額の見積りの合理性を検討するため、主に以下の手続を実施した。

前年

監査上の主要な検討事項
監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。

Durez Corporation及びDurez Canada Co., Ltd.に係る固定資産の減損損失の認識及び測定に用いられた将来キャッシュ・フローの見積りの合理性
監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由
監査上の対応
連結財務諸表注記「15.非金融資産の減損」に記載のとおり、当連結会計年度において高機能プラスチック事業セグメントに属する北米子会社のDurez Corporation(以下「DZC」という。)及びDurez Canada Co., Ltd. (以下「DZCA」という。)の減損損失4,211百万円が計上されており、当連結会計年度末において有形固定資産1,542百万円、使用権資産96百万円及びその他の無形資産31百万円が計上されている。
期末日に非金融資産が減損している可能性を示す兆候があるか否かを検討し、減損の兆候が存在する場合は、当該資産またその資産が属する資金生成単位の回収可能価額を見積もっている。回収可能価額が帳簿価額を下回る場合、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減額は減損損失として認識される。
会社は、北米を生産拠点としているDZC及びDZCAを一体の資金生成単位としているが、北米自動車市場の市況悪化により収益性が低下していることから、減損の兆候があると判断した。会社は、減損テストにおいて、回収可能価額をDZC及びDZCAの事業計画に基づいた使用価値により測定しており、将来キャッシュ・フローを割り引いて算定した結果、回収可能価額が帳簿価額を下回ったことから減損損失を計上している。
減損テストに利用する割引前将来キャッシュ・フローは、経営者が作成したDZC及びDZCAの事業計画に基づいて見積もられている。事業計画には北米自動車市場及び北米航空機市場の成長に伴う売上収益の増加や、不採算製品の値上げ及び撤退による採算性の向上といった不確実性が高い計画が含まれており、これらに係る経営者による判断が将来キャッシュ・フローの見積りに重要な影響を及ぼす。
また、使用価値の測定に用いる割引率の見積りにおいては、測定モデル及びインプットデータの選択に当たり、高度な専門知識を必要とする。
以上から、当監査法人は、DZC及びDZCAに係る固定資産の減損損失の認識及び測定に用いられた将来キャッシュ・フローの見積りの合理性が、当連結会計年度の連結財務諸表監査において特に重要であり、監査上の主要な検討事項の一つに該当すると判断した。
当監査法人は、DZC及びDZCAに係る固定資産の減損損失の認識及び測定に用いられた将来キャッシュ・フローの見積りの合理性を検討するため、主に以下の手続を実施した。

今年

監査上の主要な検討事項
監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。

Sumitomo Bakelite Europe (Ghent) NVが営む半導体関連材料事業に係るのれんを含む資金生成単位の減損テストにおける回収可能価額の見積りの合理性
監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由
監査上の対応
連結財務諸表注記「16.非金融資産の減損」に記載のとおり、会社の当連結会計年度の連結財政状態計算書において、欧州連結子会社であるSumitomo Bakelite Europe (Ghent) NV(以下「SBEG」という。)が営む半導体関連材料事業に係るのれんを含む資金生成単位の帳簿価額として4,385百万円が計上されている。
のれんを含む資金生成単位について、毎期及び減損の兆候がある場合に、減損テストが実施される。減損テストにおける回収可能価額は、各資金生成単位の処分コスト控除後の公正価値と使用価値のいずれか高い金額で算定され、回収可能価額が当該資金生成単位の帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、帳簿価額の減少額は減損損失として認識される。
当連結会計年度のSBEGが営む半導体関連材料事業に係るのれんを含む資金生成単位の減損テストにおいて、回収可能価額である使用価値が資金生成単位の帳簿価額を上回ったことから、減損損失は認識されていない。
使用価値の測定に用いる将来キャッシュ・フローは、経営者が作成した半導体関連材料事業の事業計画を基礎として見積もられるが、将来の販売計画、特に主要な顧客が属する欧州自動車市場の今後の成長予測及び新製品の販売増加といった仮定については高い不確実性を伴い、経営者による判断が将来キャッシュ・フローの見積りに重要な影響を及ぼす。
また、使用価値の測定に用いる割引率の見積りにおいては、測定モデル及びインプットデータの選択に当たり、経営者の主観的な判断を伴う。
以上から、当監査法人は、SBEGが営む半導体関連材料事業に係るのれんを含む資金生成単位の減損テストにおける回収可能価額の見積りの合理性が、当連結会計年度の連結財務諸表監査において特に重要であり、監査上の主要な検討事項に該当すると判断した。
当監査法人は、SBEGが営む半導体関連材料事業に係るのれんを含む資金生成単位の減損テストにおける回収可能価額の見積りの合理性を検討するため、主に以下の手続を実施した。
重要度 2(注目)追加監査上の主要な検討事項(KAM) / 新規リスク
(1) 将来キャッシュ・フローの見積りの合理性の評価

監査上の主要な検討事項(KAM)に、将来キャッシュ・フローの見積りの合理性の評価という項目が新たに記載された。半導体関連材料事業の販売実績・販売計画、欧州自動車市場の予測、新製品の販売計画と主要顧客との交渉記録の比較などの監査手続が示されている。

前年 / 今年の本文を見る

前年

(なし)

今年

将来キャッシュ・フローの見積りの基礎となる事業計画の作成に当たって採用された主要な仮定の適切性を評価するため、その根拠について、主に以下の手続を実施した。
・見積りの精度を評価するため、半導体関連材料事業の製品の販売実績及び販売計画について、担当者への質問及び計画実績対比分析資料の閲覧
・半導体関連材料事業の製品の販売計画と当監査法人が独自に入手した欧州自動車市場の市場予測との比較
・半導体関連材料事業の新製品の販売計画と主要な顧客との交渉記録等との比較
重要度 2(注目)追加監査上の主要な検討事項(KAM) / 新規リスク
(2) 割引率の適切性の評価

監査上の主要な検討事項(KAM)として、2025年10月27日付の事業譲受で取得したポリカーボネート事業の取得原価の合理性及びのれん(1,525百万円)の算定額の適切性が新たに追加された。将来の売上高予測など不確実性の高い仮定や取得原価配分の複雑さが決定理由とされ、割引率の適切性評価など専門家を利用した手続が記載されている。

前年 / 今年の本文を見る

前年

(なし)

今年

割引率について、当監査法人のネットワーク・ファームの評価の専門家を利用して、主に以下の手続を実施した。
•経営者が利用した外部専門家が使用した割引率の計算手法及び主要な前提条件並びに計算過程の適切性の評価
•経営者が利用した外部専門家が使用したインプットデータの適切性の評価

事業譲受により取得したポリカーボネート事業の取得原価の合理性及びのれんの算定額の適切性
監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由
監査上の対応
【注記事項】(企業結合等関係) に記載のとおり、会社は、2025年10月27日付で事業譲受によりポリカーボネート事業を取得した。
会社は、ポリカーボネート事業の取得に際して、当該事業の事業計画を前提として事業価値を評価し、取得原価を決定している。また、取得日時点の識別可能資産及び負債に対して取得原価の配分の暫定的な会計処理を行い、のれん1,525百万円を計上している。
取得原価の基礎となったポリカーボネート事業の事業計画には、将来の売上高予測といった不確実性が高い仮定が使用されている。また、識別可能資産及び負債に対する取得原価の配分に際しては、当該事業に関する入手可能な情報を網羅的に把握する必要があり、その会計処理は複雑である。
取得原価が合理的でない場合や、識別可能資産及び負債に対する取得原価の配分が適切でない場合には、これらの差額として算出されるのれんの金額が適切に算定されないリスクがある。
以上より、当監査法人は、事業譲受により取得したポリカーボネート事業の取得原価の合理性及びのれんの算定額の適切性の評価が、当事業年度の財務諸表監査において特に重要であり、「監査上の主要な検討事項」に該当すると判断した。
当当監査法人は、事業譲受により取得したポリカーボネート事業の取得原価の合理性及びのれんの算定額の適切性を評価するため、主に以下の監査手続を実施した。
重要度 2(注目)追加監査上の主要な検討事項(KAM) / 新規リスク
(1) 取得原価の合理性の評価

監査上の主要な検討事項(KAM)として、事業取得に係る取得原価の合理性の評価が新たに記載された。監査人は取引の目的・背景の質問や取締役会資料の閲覧、事業計画の策定方法と主要な仮定の確認、将来売上高予測の過去実績・市場予測との比較などの手続を実施したと記述されている。

前年 / 今年の本文を見る

前年

(なし)

今年

•当該事業の取得に関する取引を理解するために、取引の目的及び背景等を経営者等に質問するとともに、取締役会資料等の関連資料を閲覧した。
・事業価値評価で使用した事業計画の策定方法及び主要な仮定について担当者へ質問した。
・事業計画に含まれる将来の売上高予測について、製品分類別の販売計画の内容を把握し、過去の実績及び当監査法人が独自に入手した市場予測と比較することで、その合理性を評価した。
重要度 2(注目)追加監査上の主要な検討事項(KAM) / 新規リスク
(2) のれんの算定額の適切性の評価

監査上の主要な検討事項(KAM)に「のれんの算定額の適切性の評価」に関する監査対応が新たに記載された。取得原価配分の暫定的な会計処理における無形資産の識別・評価の妥当性を専門家を関与させて検討し、のれん計上額が取得原価と識別可能資産・負債の暫定額との差額として正確に算定されているかを確かめたとされている。

前年 / 今年の本文を見る

前年

(なし)

今年

•取得原価の配分の暫定的な会計処理について、当監査法人のネットワーク・ファームの評価の専門家を関与させて、無形資産の識別及び評価の妥当性を検討した。
•暫定的な会計処理によるのれんが適切に算定されていることを確かめるため、取得原価と取得日時点の識別可能資産及び負債の暫定額との差額がのれんの計上額であることの正確性を検討した。
重要度 2(注目)削除監査上の主要な検討事項(KAM) / リスク削除
(1) 内部統制の評価

前年の監査上の主要な検討事項(KAM)に記載されていた「(1) 内部統制の評価」の項目が、今年は記載されていない。これは固定資産の減損損失の認識及び測定に関する内部統制の整備・運用状況の有効性評価に関する記述で、今年の記載には残っていない。

前年 / 今年の本文を見る

前年

•固定資産の減損損失の認識及び測定に関する内部統制の整備状況及び運用状況の有効性の評価

今年

(なし)
重要度 2(注目)削除監査上の主要な検討事項(KAM) / 内容更新
(2) 減損損失の測定の合理性の評価

前年の監査報告書にあった「減損損失の測定の合理性の評価」(事業計画の主要な仮定や割引率の妥当性の検討手続)の記載が、当年は掲載されていない。あわせて、前年に監査上の主要な検討事項として挙げられていた「収益認識における履行義務の充足時点の妥当性」の記載も当年には見られない。

前年 / 今年の本文を見る

前年

将来キャッシュ・フローの見積りの基礎となる事業計画の作成に当たって採用された主要な仮定の適切性を検討するため、その根拠について、主に以下の手続を実施した。
•販売実績及び販売計画についての経営者への質問及び計画実績対比分析資料の閲覧
•経営者による売上収益の増加率の予測と当監査法人が独自に入手した北米自動車市場及び北米航空機市場の市場予測との比較
•不採算製品の値上げもしくは撤退について、値上げ後の注文書及び直近の販売実績データの閲覧

割引率の妥当性を検討するため、当監査法人のネットワーク・ファームの専門家を利用して、主に以下の監査手続を実施した。
•経営者が利用した外部専門家が使用した割引率の計算手法及び主要な前提条件並びに計算過程の適切性の評価
•経営者が利用した外部専門家が使用したインプットデータの適切性の評価

収益認識における履行義務の充足時点の妥当性
監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由
監査上の対応
住友ベークライト株式会社及び連結子会社において、連結財務諸表注記「3.重要性がある会計方針(14)収益」 に記載のとおり、売上収益は顧客との販売契約に基づき、製品の引渡時点において履行義務が充足されると判断し認識される。
住友ベークライト株式会社においては、履行義務が充足される時点は契約条件に基づき判断されるが、販売している製品の種類が多岐にわたり顧客は国内のみならず海外に広く存在している。そのため、履行義務が充足される時点の判断を誤って売上収益が計上される可能性がある。また、売上収益は経営者及び財務諸表利用者が重視する指標の1つであるため、履行義務が充足される時点の判断を誤って売上収益が計上された場合、経営者及び財務諸表利用者の意思決定に重要な影響を与える。
以上から、当監査法人は、収益認識における履行義務の充足の妥当性が、当連結会計年度の連結財務諸表監査において特に重要であり、監査上の主要な検討事項の一つに該当すると判断した。
当監査法人は、顧客との販売契約における履行義務が充足されたときに売上収益が計上されていることを検討するため、主に以下の監査手続を実施した。

今年

(なし)
重要度 2(注目)削除監査上の主要な検討事項(KAM) / リスク削除
(1) 内部統制の評価

前年の監査上の主要な検討事項(KAM)にあった「内部統制の評価」(売上収益の計上に関する内部統制の整備・運用状況の有効性の評価)の記載が、今年は削除されている。

前年 / 今年の本文を見る

前年

•売上収益の計上に関する内部統制の整備状況及び運用状況の有効性の評価

今年

(なし)
重要度 2(注目)削除監査上の主要な検討事項(KAM) / リスク削除
(2) 会計処理の妥当性の検討

前年の監査上の主要な検討事項(KAM)に記載されていた「会計処理の妥当性の検討」の項目が、今年は記載されていない。前年は売上取引の履行義務充足時点の判断や、売上計上時期の適切性について注文書・検収実績報告書・出荷証憑等との照合を行う手続が記載されていた。

前年 / 今年の本文を見る

前年

主に以下の手続を実施した。
•売上取引における履行義務が充足される時点の判断の妥当性について注文書等を閲覧し検討
•売上収益の計上時期の適切性を検討するために、サンプリングの方法を用いて無作為抽出した売上取引について、検収実績報告書、出荷証憑、受注書等の関連証憑と照合

今年

(なし)
重要度 1(軽微)変更事業等のリスク / 内容更新
(1) 当社グループのリスクマネジメント体制

リスクマネジメント委員会の開催回数が2024年度3回から2025年度4回に更新された。主要リスク選定プロセスについて、影響度×発生可能性の評価段階を3×3から4×4に変更し、影響度の目安(金銭的影響は1億円/10億円/100億円刻み等)を当社グループの規模に合わせて見直し、質問票の構成・作成手順も一部変更したと記載された。ヒアリング実施の記述は削除された。

前年 / 今年の本文を見る

差分(削除 / 追加)

当社グループのリスクマネジメント体制は次のとおりであります。

[サステナビリティ推進委員会]
当社グループのサステナビリティ活動を継続的かつ全社的に行う母体として設置しております。下部委員会であるリスクマネジメント委員会の方針・計画・実績・外部公表する項目および数値について承認し、これらを取締役会に報告しております。
[リスクマネジメント委員会]
当社グループの経営成績等に重要な影響を与える主要リスクの選定、主要リスクの対応策の妥当性確認、追加検討すべき対策についての指示などを個別リスク主管部、各事業部門に対して行っております。
リスクマネジメント委員会の委員は、社長、事業統轄役員、個別リスク主管部の長で構成されています。2024年度は3回開催されました。2025年度は4回開催されました。
[個別リスク主管部]
総務本部・人事本部・経理企画本部・生産技術本部・研究開発本部・IT推進本部・調達本部などの個別リスク主管部は、所管するリスクについて、当社グループの各事業部門と連携を取りながら、当社グループ全体の対応策を立案・推進しております。
[各事業部門]
当社グループの営業部門、工場、研究開発部門などの各事業部門は、本来業務の一部として、自部門、自社の業務遂行上のリスクを適切に管理するためにさまざまな対策を講じております。

●リスクマネジメント体制図

なお、上記のほか、当社グループは、「第4 提出会社の状況 4.コーポレート・ガバナンスの状況等」に記載のとおりの企業統治体制を整え、リスクマネジメントを含む内部統制システムを整備・運用しております。

当社グループにおける主要リスクの選定・承認は年1回実施しており、そのプロセスは次のとおりであります。
・リスクマネジメント委員会は、各事業部門・個別リスク主管部の統轄役員から「主要リスク抽出質問票」(リスクの内容と当該リスクが顕在化した場合の影響、発生可能性、影響度、現状とっている主な対応について、事業部門・個別リスク主管部としての評価を記入)の回答を収集。また、社長からのヒアリングを実施。・リスクマネジメント委員会は、各事業部門・個別リスク主管部の統轄役員から「主要リスク抽出質問票」(リスクの内容と当該リスクが顕在化した場合の影響、影響度、発生可能性について、個別リスク主管部・各事業部門が抽出したリスクを踏まえ、統轄役員が分野毎に主要リスク候補を選定のうえ、統轄役員としての評価を記入)の回答を収集。
・「主要リスク抽出質問票」で抽出されたリスクについて、影響度と発生可能性をもとに算出したリスク指数が高いものを主要リスク候補として、リスクマネジメント委員会にてリスクマップの作成、主要リスクの選定・承認、主要リスクに対する次年度の対応計画への反映を実施。・「主要リスク抽出質問票」の回答をもとに、リスクマネジメント委員会にてリスクマップの作成、主要リスクの選定・承認、主要リスクに対する次年度の対応計画への反映を実施。
・サステナビリティ推進委員会は、選定された主要リスクおよび主要リスクに対する対応計画を承認し、取締役会に報告。
なお、今回より、主要リスク選定のプロセスのうち、以下の点を一部変更しました。
・影響度×発生可能性の段階を3×3から4×4に変更のうえ、影響度のレベル選択の目安を当社グループの規模に合わせる見直しを実施することによる、リスク毎の差異を明確化
・「主要リスク抽出質問票」の構成と作成手順の一部変更による、統轄役員による評価結果の可視化とリスクのとりまとめ過程の可視化

●主要リスクの選定・承認フロー

■ 発生可能性のレベル選択の目安
レベル
発生可能性のレベル選択の目安
1) 発生可能性-低
100年に1回程度~10年に1回程度
2) 発生可能性-中
数年に1回程度~年に1回程度
3) 発生可能性-高
年に複数回以上
■影響度のレベル選択の目安 (下記の複数が当てはまる事象については、一番影響度のレベルが高いものを選択)

■ 影響度のレベル選択の目安
レベル
影響度のレベル選択の目安
(下記の複数が当てはまる場合は、一番影響度のレベルが高いものを選択)
影響度 小 ――――――――――――――→ 影響度 大
1
2
3
4
金銭的影響
人命
評判(レピュテーション)
~1億円
1~10億円
10~100億円
100億円超
人命への影響
休業4日以上の災害
休業1か月以上の災害
後遺症が残る重篤災害(※)
死亡者が1名以上発生
評判への影響
(レピュテーション)
日常の管理で解決する
マスメディア・WEB媒体に(悪い意味で)小さく取り上げられる
マスメディア・WEB媒体に(悪い意味で)大々的に取り上げられる
一般的な社会問題になる
一部の取引先や消費者の信用を失う
一部の取引先や消費者の信用を著しく失う
稼働への影響
1)影響度-小
~5,000万円
・医師の手当てが必要な
傷病者が発生
・日常の管理で解決する
・1拠点に限り数日程度
の稼働に影響
2)影響度-中
5,000万円~
10億円
・入院が必要な傷病者が
発生
・マスメディアやWEB媒
体に(悪い意味で)小さ
く取り上げられる
・一部の取引先や消費者
の信用を失う
・1拠点に限り数週間の
稼働に影響
・複数拠点で数日程度の
稼働に影響
3)影響度-大
10億円~
・死亡者が1名以上発生
・傷病者が多数発生
・マスメディアやWEB媒
体に(悪い意味で)大々
的に取り上げられる
・取引先や消費者の信用
を著しく失う
・1拠点に限り数ヶ月以
上稼働に影響
・複数拠点で数週間の稼
働に影響1拠点に限り1週間程度の稼働に影響
1拠点に限り1か月程度の稼働に影響
1拠点に限り3-6か月程度の稼働に影響
1拠点に限り1年以上稼働に影響
複数拠点で1週間程度の稼働に影響
複数拠点で1か月程度の稼働に影響
複数拠点で3-6か月程度の稼働に影響

(※)1-14等級(社内定義)

■発生可能性のレベル選択の目安

発生可能性 小 ――――――――――――――――――――――→ 発生可能性 大
1
2
3
4
発生可能性はきわめて低い
発生可能性は低い
発生可能性が高い
発生可能性が非常に高い
中長期的(3-5年)に発生
短期的(1年)に発生
頻繁に発生

前年

当社グループのリスクマネジメント体制は次のとおりであります。

[サステナビリティ推進委員会]
当社グループのサステナビリティ活動を継続的かつ全社的に行う母体として設置しております。下部委員会であるリスクマネジメント委員会の方針・計画・実績・外部公表する項目および数値について承認し、これらを取締役会に報告しております。
[リスクマネジメント委員会]
当社グループの経営成績等に重要な影響を与える主要リスクの選定、主要リスクの対応策の妥当性確認、追加検討すべき対策についての指示などを個別リスク主管部、各事業部門に対して行っております。
リスクマネジメント委員会の委員は、社長、事業統轄役員、個別リスク主管部の長で構成されています。2024年度は3回開催されました。
[個別リスク主管部]
総務本部・人事本部・経理企画本部・生産技術本部・研究開発本部・IT推進本部・調達本部などの個別リスク主管部は、所管するリスクについて、当社グループの各事業部門と連携を取りながら、当社グループ全体の対応策を立案・推進しております。
[各事業部門]
当社グループの営業部門、工場、研究開発部門などの各事業部門は、本来業務の一部として、自部門、自社の業務遂行上のリスクを適切に管理するためにさまざまな対策を講じております。

●リスクマネジメント体制図

なお、上記のほか、当社グループは、「第4 提出会社の状況 4.コーポレート・ガバナンスの状況等」に記載のとおりの企業統治体制を整え、リスクマネジメントを含む内部統制システムを整備・運用しております。

当社グループにおける主要リスクの選定・承認は年1回実施しており、そのプロセスは次のとおりであります。
・リスクマネジメント委員会は、各事業部門・個別リスク主管部の統轄役員から「主要リスク抽出質問票」(リスクの内容と当該リスクが顕在化した場合の影響、発生可能性、影響度、現状とっている主な対応について、事業部門・個別リスク主管部としての評価を記入)の回答を収集。また、社長からのヒアリングを実施。
・「主要リスク抽出質問票」で抽出されたリスクについて、影響度と発生可能性をもとに算出したリスク指数が高いものを主要リスク候補として、リスクマネジメント委員会にてリスクマップの作成、主要リスクの選定・承認、主要リスクに対する次年度の対応計画への反映を実施。
・サステナビリティ推進委員会は、選定された主要リスクおよび主要リスクに対する対応計画を承認し、取締役会に報告。

●主要リスクの選定・承認フロー

■ 発生可能性のレベル選択の目安
レベル
発生可能性のレベル選択の目安
1) 発生可能性-低
100年に1回程度~10年に1回程度
2) 発生可能性-中
数年に1回程度~年に1回程度
3) 発生可能性-高
年に複数回以上

■ 影響度のレベル選択の目安
レベル
影響度のレベル選択の目安
(下記の複数が当てはまる場合は、一番影響度のレベルが高いものを選択)
金銭的影響
人命
評判(レピュテーション)
稼働への影響
1)影響度-小
~5,000万円
・医師の手当てが必要な
傷病者が発生
・日常の管理で解決する
・1拠点に限り数日程度
の稼働に影響
2)影響度-中
5,000万円~
10億円
・入院が必要な傷病者が
発生
・マスメディアやWEB媒
体に(悪い意味で)小さ
く取り上げられる
・一部の取引先や消費者
の信用を失う
・1拠点に限り数週間の
稼働に影響
・複数拠点で数日程度の
稼働に影響
3)影響度-大
10億円~
・死亡者が1名以上発生
・傷病者が多数発生
・マスメディアやWEB媒
体に(悪い意味で)大々
的に取り上げられる
・取引先や消費者の信用
を著しく失う
・1拠点に限り数ヶ月以
上稼働に影響
・複数拠点で数週間の稼
働に影響

今年

当社グループのリスクマネジメント体制は次のとおりであります。

[サステナビリティ推進委員会]
当社グループのサステナビリティ活動を継続的かつ全社的に行う母体として設置しております。下部委員会であるリスクマネジメント委員会の方針・計画・実績・外部公表する項目および数値について承認し、これらを取締役会に報告しております。
[リスクマネジメント委員会]
当社グループの経営成績等に重要な影響を与える主要リスクの選定、主要リスクの対応策の妥当性確認、追加検討すべき対策についての指示などを個別リスク主管部、各事業部門に対して行っております。
リスクマネジメント委員会の委員は、社長、事業統轄役員、個別リスク主管部の長で構成されています。2025年度は4回開催されました。
[個別リスク主管部]
総務本部・人事本部・経理企画本部・生産技術本部・研究開発本部・IT推進本部・調達本部などの個別リスク主管部は、所管するリスクについて、当社グループの各事業部門と連携を取りながら、当社グループ全体の対応策を立案・推進しております。
[各事業部門]
当社グループの営業部門、工場、研究開発部門などの各事業部門は、本来業務の一部として、自部門、自社の業務遂行上のリスクを適切に管理するためにさまざまな対策を講じております。

●リスクマネジメント体制図

なお、上記のほか、当社グループは、「第4 提出会社の状況 4.コーポレート・ガバナンスの状況等」に記載のとおりの企業統治体制を整え、リスクマネジメントを含む内部統制システムを整備・運用しております。

当社グループにおける主要リスクの選定・承認は年1回実施しており、そのプロセスは次のとおりであります。
・リスクマネジメント委員会は、各事業部門・個別リスク主管部の統轄役員から「主要リスク抽出質問票」(リスクの内容と当該リスクが顕在化した場合の影響、影響度、発生可能性について、個別リスク主管部・各事業部門が抽出したリスクを踏まえ、統轄役員が分野毎に主要リスク候補を選定のうえ、統轄役員としての評価を記入)の回答を収集。
・「主要リスク抽出質問票」の回答をもとに、リスクマネジメント委員会にてリスクマップの作成、主要リスクの選定・承認、主要リスクに対する次年度の対応計画への反映を実施。
・サステナビリティ推進委員会は、選定された主要リスクおよび主要リスクに対する対応計画を承認し、取締役会に報告。
なお、今回より、主要リスク選定のプロセスのうち、以下の点を一部変更しました。
・影響度×発生可能性の段階を3×3から4×4に変更のうえ、影響度のレベル選択の目安を当社グループの規模に合わせる見直しを実施することによる、リスク毎の差異を明確化
・「主要リスク抽出質問票」の構成と作成手順の一部変更による、統轄役員による評価結果の可視化とリスクのとりまとめ過程の可視化

●主要リスクの選定・承認フロー

■影響度のレベル選択の目安 (下記の複数が当てはまる事象については、一番影響度のレベルが高いものを選択)

影響度 小 ――――――――――――――→ 影響度 大
1
2
3
4
金銭的影響
~1億円
1~10億円
10~100億円
100億円超
人命への影響
休業4日以上の災害
休業1か月以上の災害
後遺症が残る重篤災害(※)
死亡者が1名以上発生
評判への影響
(レピュテーション)
日常の管理で解決する
マスメディア・WEB媒体に(悪い意味で)小さく取り上げられる
マスメディア・WEB媒体に(悪い意味で)大々的に取り上げられる
一般的な社会問題になる
一部の取引先や消費者の信用を失う
一部の取引先や消費者の信用を著しく失う
稼働への影響
1拠点に限り1週間程度の稼働に影響
1拠点に限り1か月程度の稼働に影響
1拠点に限り3-6か月程度の稼働に影響
1拠点に限り1年以上稼働に影響
複数拠点で1週間程度の稼働に影響
複数拠点で1か月程度の稼働に影響
複数拠点で3-6か月程度の稼働に影響

(※)1-14等級(社内定義)

■発生可能性のレベル選択の目安

発生可能性 小 ――――――――――――――――――――――→ 発生可能性 大
1
2
3
4
発生可能性はきわめて低い
発生可能性は低い
発生可能性が高い
発生可能性が非常に高い
中長期的(3-5年)に発生
短期的(1年)に発生
頻繁に発生
重要度 1(軽微)変更セグメント情報 / 内容更新

3つの報告セグメント構成(半導体関連材料、高機能プラスチック、クオリティオブライフ関連製品)は変わらないが、各セグメントの主要な製品・サービスの記載が大幅に簡素化・再編された。半導体関連材料では感光性ウェハーコート用液状樹脂等が半導体用感光性材料・ボンディングペーストに、高機能プラスチックでは個別の樹脂・銅張積層板の列挙が工業用樹脂・成形材料・積層板等に、クオリティオブライフ関連製品では化粧板・ポリカーボネート樹脂板・防水工事請負等が診断薬・産業機能性材料・防水シート関連等に置き換わっている。

前年 / 今年の本文を見る

差分(削除 / 追加)

当社グループの事業セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定および業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
当社グループは、取り扱う製品・サービス別に事業を区分し、生産・販売・研究を一体的に運営する事業部門制を採用しております。各事業部門は、取り扱う製品・サービスについて国内および海外の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。
当社グループは、主に事業部門を基礎とした製品・サービス別の事業セグメントから構成されており、これらの事業セグメントを基礎に製品の市場における主要用途および事業の類似性を勘案し、「半導体関連材料」、「高機能プラスチック」、および「クオリティオブライフ関連製品」の3つを報告セグメントとしております。
各報告セグメントに属する主な製品およびサービスの内容は次のとおりであります。

報告セグメント
主要な製品・サービス
半導体関連材料
半導体封止用エポキシ樹脂成形材料、半導体用感光性ウェハーコート用液状樹脂材料、半導体用液状樹脂ボンディングペースト、半導体基板材料
高機能プラスチック
フェノール樹脂成形材料、工業用フェノール樹脂、成形品、合成樹脂接着剤、フェノール樹脂銅張積層板、エポキシ樹脂銅張材料、成形品、積層板、航空機内装部品
クオリティオブライフ関連製品
医療機器製品・および医薬品、メラミン樹脂化粧板・化粧シート、ビニル樹脂シート診断薬および複合シート、鮮度保持バイオ関連製品、フィルム、ポリカーボネート樹脂板、塩化ビニル樹脂板・シート、産業機能性材料、防水工事の設計ならびに施工請負、バイオ関連製品シート関連

前年

当社グループの事業セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定および業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
当社グループは、取り扱う製品・サービス別に事業を区分し、生産・販売・研究を一体的に運営する事業部門制を採用しております。各事業部門は、取り扱う製品・サービスについて国内および海外の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。
当社グループは、主に事業部門を基礎とした製品・サービス別の事業セグメントから構成されており、これらの事業セグメントを基礎に製品の市場における主要用途および事業の類似性を勘案し、「半導体関連材料」、「高機能プラスチック」、および「クオリティオブライフ関連製品」の3つを報告セグメントとしております。
各報告セグメントに属する主な製品およびサービスの内容は次のとおりであります。

報告セグメント
主要な製品・サービス
半導体関連材料
半導体封止用エポキシ樹脂成形材料、感光性ウェハーコート用液状樹脂、半導体用液状樹脂、半導体基板材料
高機能プラスチック
フェノール樹脂成形材料、工業用フェノール樹脂、成形品、合成樹脂接着剤、フェノール樹脂銅張積層板、エポキシ樹脂銅張積層板、航空機内装部品
クオリティオブライフ関連製品
医療機器製品・医薬品、メラミン樹脂化粧板・化粧シート、ビニル樹脂シートおよび複合シート、鮮度保持フィルム、ポリカーボネート樹脂板、塩化ビニル樹脂板、防水工事の設計ならびに施工請負、バイオ関連製品

今年

当社グループの事業セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定および業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
当社グループは、取り扱う製品・サービス別に事業を区分し、生産・販売・研究を一体的に運営する事業部門制を採用しております。各事業部門は、取り扱う製品・サービスについて国内および海外の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。
当社グループは、主に事業部門を基礎とした製品・サービス別の事業セグメントから構成されており、これらの事業セグメントを基礎に製品の市場における主要用途および事業の類似性を勘案し、「半導体関連材料」、「高機能プラスチック」、および「クオリティオブライフ関連製品」の3つを報告セグメントとしております。
各報告セグメントに属する主な製品およびサービスの内容は次のとおりであります。

報告セグメント
主要な製品・サービス
半導体関連材料
半導体封止用エポキシ樹脂成形材料、半導体用感光性材料、半導体用ボンディングペースト、半導体基板材料
高機能プラスチック
工業用樹脂、成形材料、成形品、積層板、航空機部品
クオリティオブライフ関連製品
医療機器および医薬品、診断薬およびバイオ関連製品、フィルム・シート、産業機能性材料、防水シート関連

2025-03-31 期 (提出日 2025-06-20 11:37)

前年版がないため比較していません。