監査上の主要な検討事項(KAM)として、新たに「米国子会社における関税引当金の計上」が追加され、米国子会社AFL社がCBPから原産国判断の相違に基づく追加関税の是正措置を受けたことを背景に、関税引当金13,624百万円が計上されていることが記載された。前年にあった内部統制不備是正とFPC事業の減損に関するKAMの削除説明は無くなり、中国光素線事業の減損KAMは、固定資産残高(9,832百万円)、割引率(14.08%→15.27%)、将来計画の前提(市場予測価格連動→直近の合意販売価格の継続)が更新された。
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監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 当監査法人は、前連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査上の主要な検討事項として、以下の事項を記載した。・内部統制の不備の是正状況の理解を踏まえた重要な虚偽表示リスクの評価及びリスク対応手続に与える影響の検討・中国光素線事業における固定資産の減損会計の適用・FPC事業における固定資産の減損会計の適用当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査等委員会とコミュニケーションを行った事項の中から、特別な検討を必要とするリスク又は重要な虚偽表示リスクが高いと評価した領域の変化、会社が重要な判断を行った連結財務諸表の領域に関連する当監査法人の重要な判断、当連結会計年度において発生した重要な事象又は取引が監査に与える影響等、また監査における相対的な重要性や会社に特有の事項を考慮して、監査上の主要な検討事項とする事項について検討した。前連結会計年度の連結財務諸表の監査上の主要な検討事項のうち「内部統制の不備の是正状況の理解を踏まえた重要な虚偽表示リスクの評価及びリスク対応手続に与える影響の検討」については、前連結会計年度において会社の連結子会社であるAmerica Fujikura Ltd.グループの全社的な内部統制の不備の是正が完了したことから、当連結会計年度の連結財務諸表の監査上の主要な検討事項から削除した。また、「FPC事業における固定資産の減損会計の適用」については、当連結会計年度の中間連結会計期間末において減損損失を認識した結果、2025年3月31日現在における同事業の固定資産の減損会計の適用に関する重要な虚偽表示リスクが相対的に低くなったことから、当連結会計年度の連結財務諸表の監査上の主要な検討事項から削除した。その結果、会社の米国連結子会社で計上された関税引当金の計上の要否に関わる原産国の判断について、職業的専門家としての慎重な検討が必要であるため、新たに「米国子会社における関税引当金の計上」を当連結会計年度の連結財務諸表の監査における監査上の主要な検討事項として追加した。その結果、当連結会計年度の連結財務諸表の監査上の主要な検討事項は、以下の事項とした。・中国光素線事業における固定資産の減損会計の適用米国子会社における関税引当金の計上 (連結財務諸表等の注記事項、(重要な会計上の見積り)米国子会社における関税引当金の計上) 監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由 監査上の対応 会計方針に関する事項に記載のとおり、会社は、輸入した製品に係る将来の追加関税支払いによる損失に備えるため、発生可能性を勘案のうえ、追加関税の支払見込額を関税引当金として計上している。 会社の米国連結子会社であるAmerica Fujikura Ltd.(以下、「AFL社」という。)は、当連結会計年度において、米国での一部輸入製品について、U.S. Customs and Border Protection(以下、「CBP」という。)より原産国の判断の相違に基づく追加関税に係る是正措置を受けた。同社は、外部専門家の助言を踏まえ、今後、CBPに対して課税について確認を行う方針である。 一方、当該取引と類似する輸入プロセスを経る製品に係る関税について、CBPによる是正措置を受ける可能性があることから、会社は、当連結会計年度において関税引当金13,624百万円を計上している。 関税引当金の計上の要否に関わる原産国の判断については、経営者の主観的な判断を伴っており見積りの不確実性が高いこと、及び関税引当金残高に金額的重要性があることから、その評価にあたっては監査上の高度な判断が要求されるため、当監査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。 当監査法人は、関税引当金の計上の要否を検討するにあたり、当監査法人の指示に基づいて実施されたAFL社の監査人の作業を含め、主として以下の監査手続を実施した。 ・関連する法律・制度の理解のもと、会社及びAFL社から得られた情報とCBPの是正措置に照らし、経営者が会計上の見積りを行うために考慮した要素や事象の網羅性及び合理性を検討した。 ・原産国の判断に関わる追加関税の発生可能性に関する判断の妥当性を評価するため、引当金の認識の要否に係る検討過程について経営者と協議した。 ・将来の見通しの前提となる事実関係及び法的根拠に関し、経営者の利用する専門家と面談及び確認を行い、追加関税の性質の理解とその発生可能性について評価を行った。 ・関税に関する内部専門家を関与させ、原産国の判断に関する会社の見解について評価を行った。 ・見積額の基礎となる対象取引データについてその集計の網羅性及び正確性を検討した上で、引当金の計算の正確性を検討した。 当監査法人は、AFL社の監査人が実施した作業の妥当性並びに入手した監査証拠の十分性及び適切性について、当該監査人とのコミュニケーションや当該監査人が作成した書類の査閲等を通じて評価を行った。 中国光素線事業における固定資産の減損会計の適用 (連結財務諸表等の注記事項、(重要な会計上の見積り) 中国光素線事業の固定資産の減損) 監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由 監査上の対応会社は、2025年3月31日現在、連結貸借対照表において有形固定資産171,364百万円(連結総資産の20.6%)を計上している。会社は、2026年3月31日現在、連結貸借対照表において有形固定資産196,863百万円(連結総資産の20.3%)を計上している。その中には、中国に所在する藤倉烽火光電材料科技有限公司(以下、「FFOE社」という。)が営む中国光素線事業に帰属する固定資産10,210百万円(連結総資産の1.2%)が含まれている。)が営む中国光素線事業に帰属する固定資産9,832百万円(連結総資産の1.0%)が含まれている。中国光素線事業は、報告セグメントの1つである情報通信事業部門に含まれており、会社は、当該事業を資金生成単位としている。会社は、中国光素線事業において、当連結会計年度は営業利益を計上したが、足元では中国の光ファイバ市場において需要減少が観測されFFOE社の主要顧客の購買計画に対する不確実性があること、及び販売価格が下落するリスクがあることから、経営環境が著しく悪化している状況にあるため、減損の兆候があると判断し、減損損失の認識の要否を検討した。会社は、中国光素線事業において、当連結会計年度に営業利益を計上している。中国の光ファイバ市場について、過年度より経営環境の著しい悪化が継続していたが、足元では急激な良化が観測されているものの、これは比較的短期間における景気動向に基づくものであり、将来にわたる継続性について不確実性が残る。加えて、FFOE社の主要顧客の購買計画に対する不確実性があること、及び販売価格が下落するリスクがあることから、会社は当連結会計年度においても引き続き減損の兆候があると判断し、減損損失の認識の要否を検討した。この検討の結果、会社は、中国光素線事業の使用価値が、同事業に帰属する固定資産の帳簿価額を上回ることから、当連結会計年度において減損損失の認識は不要であると判断した。なお、会社は、実務対応報告第18号「連結財務諸表作成における在外子会社等の会計処理に関する当面の取扱い」に基づき、FFOE社が国際財務報告基準に準拠して作成した財務情報を連結決算手続上利用している。減損損失の認識の判定にあたって用いられた使用価値は、FFOE社の董事会によって承認された中国光素線事業の将来計画に基づく将来キャッシュ・フローの現在価値により見積られており、将来計画には、市場調査会社による中国における光ファイバの市場予測価格と連動し、FFOE社の販売する光母材の販売価格も変動するという仮定が含まれている。また、使用価値の算定に使用された割引率14.08%は、税引前加重平均資本コストが用いられている。減損損失の認識の判定にあたって用いられた使用価値は、FFOE社の董事会によって承認されたFFOE社の翌事業年度計画を基礎として現時点の状況を適切に反映した直近の中国光素線事業の将来計画に基づく将来キャッシュ・フローの現在価値により見積られている。当該将来計画には、客先と合意した直近の販売価格が将来に亘り継続するという仮定が含まれている。また、使用価値の算定に使用された割引率15.27%は、税引前加重平均資本コストが用いられている。 これらの仮定には経営者の主観的な判断を伴っており見積りの不確実性が高いこと及び中国光素線事業の固定資産残高に金額的重要性があることから、その評価にあたっては監査上の高度な判断が要求されるため、当監査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。 当監査法人は、中国光素線事業における固定資産の減損会計の適用を検討するにあたり、当監査法人の指示に基づいて実施されたFFOE社の監査人の作業を含め、主として以下の監査手続を実施した。・中国光素線事業に関する将来計画の作成及び承認プロセスに係る内部統制の整備及び運用状況の有効性を評価した。・FFOE社の翌事業年度計画及び当該翌事業年度計画を基礎として現時点の状況を反映した直近の中国光素線事業に関する将来計画(以下、「将来計画」という。)の作成及び承認プロセスに係る内部統制の整備及び運用状況の有効性を評価した。・FFOE社の董事会によって承認された将来計画と、中国光素線事業の減損損失の認識の判定に用いられた将来キャッシュ・フローとの整合性を検討した。・将来計画と、中国光素線事業の減損損失の認識の判定に用いられた将来キャッシュ・フローとの整合性を検討した。・中国光素線事業に関する将来計画の合理性を検討するため、以下の手続を実施した。・将来計画の合理性を検討するため、以下の手続を実施した。 -経営者とのディスカッションによる中国光素線事業に関する事業戦略の理解-将来計画の策定に際して使用された光母材の販売価格等の仮定の合理性に関する中国光素線事業の役職員への質問 -中国における光ファイバ市場価格の予測について、入手可能な市場調査会社の報告書の市場価格予測との比較-FFOE社の将来計画の策定に際して使用された光母材の販売価格等の仮定の合理性に関する中国光素線事業の役職員への質問 -FFOE社の将来計画に含まれる見積り販売価格の合理性の評価 -企業価値評価の専門家の関与を通じた、割引率の合理性の評価 当監査法人は、FFOE社の監査人が実施した作業の妥当性並びに入手した監査証拠の十分性及び適切性について、当該監査人とのコミュニケーションや当該監査人が作成した書類の査閲等を通じて評価を行った。
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監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 当監査法人は、前連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査上の主要な検討事項として、以下の事項を記載した。 ・内部統制の不備の是正状況の理解を踏まえた重要な虚偽表示リスクの評価及びリスク対応手続に与える影響の検討 ・中国光素線事業における固定資産の減損会計の適用 ・FPC事業における固定資産の減損会計の適用 当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査等委員会とコミュニケーションを行った事項の中から、特別な検討を必要とするリスク又は重要な虚偽表示リスクが高いと評価した領域の変化、会社が重要な判断を行った連結財務諸表の領域に関連する当監査法人の重要な判断、当連結会計年度において発生した重要な事象又は取引が監査に与える影響等、また監査における相対的な重要性や会社に特有の事項を考慮して、監査上の主要な検討事項とする事項について検討した。 前連結会計年度の連結財務諸表の監査上の主要な検討事項のうち「内部統制の不備の是正状況の理解を踏まえた重要な虚偽表示リスクの評価及びリスク対応手続に与える影響の検討」については、前連結会計年度において会社の連結子会社であるAmerica Fujikura Ltd.グループの全社的な内部統制の不備の是正が完了したことから、当連結会計年度の連結財務諸表の監査上の主要な検討事項から削除した。また、「FPC事業における固定資産の減損会計の適用」については、当連結会計年度の中間連結会計期間末において減損損失を認識した結果、2025年3月31日現在における同事業の固定資産の減損会計の適用に関する重要な虚偽表示リスクが相対的に低くなったことから、当連結会計年度の連結財務諸表の監査上の主要な検討事項から削除した。 その結果、当連結会計年度の連結財務諸表の監査上の主要な検討事項は、以下の事項とした。 ・中国光素線事業における固定資産の減損会計の適用 中国光素線事業における固定資産の減損会計の適用 (連結財務諸表等の注記事項、(重要な会計上の見積り) 中国光素線事業の固定資産の減損) 監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由 監査上の対応 会社は、2025年3月31日現在、連結貸借対照表において有形固定資産171,364百万円(連結総資産の20.6%)を計上している。その中には、中国に所在する藤倉烽火光電材料科技有限公司(以下、「FFOE社」という。)が営む中国光素線事業に帰属する固定資産10,210百万円(連結総資産の1.2%)が含まれている。中国光素線事業は、報告セグメントの1つである情報通信事業部門に含まれており、会社は、当該事業を資金生成単位としている。 会社は、中国光素線事業において、当連結会計年度は営業利益を計上したが、足元では中国の光ファイバ市場において需要減少が観測されFFOE社の主要顧客の購買計画に対する不確実性があること、及び販売価格が下落するリスクがあることから、経営環境が著しく悪化している状況にあるため、減損の兆候があると判断し、減損損失の認識の要否を検討した。この検討の結果、会社は、中国光素線事業の使用価値が、同事業に帰属する固定資産の帳簿価額を上回ることから、当連結会計年度において減損損失の認識は不要であると判断した。なお、会社は、実務対応報告第18号「連結財務諸表作成における在外子会社等の会計処理に関する当面の取扱い」に基づき、FFOE社が国際財務報告基準に準拠して作成した財務情報を連結決算手続上利用している。 減損損失の認識の判定にあたって用いられた使用価値は、FFOE社の董事会によって承認された中国光素線事業の将来計画に基づく将来キャッシュ・フローの現在価値により見積られており、将来計画には、市場調査会社による中国における光ファイバの市場予測価格と連動し、FFOE社の販売する光母材の販売価格も変動するという仮定が含まれている。また、使用価値の算定に使用された割引率14.08%は、税引前加重平均資本コストが用いられている。 これらの仮定には経営者の主観的な判断を伴っており見積りの不確実性が高いこと及び中国光素線事業の固定資産残高に金額的重要性があることから、その評価にあたっては監査上の高度な判断が要求されるため、当監査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。 当監査法人は、中国光素線事業における固定資産の減損会計の適用を検討するにあたり、当監査法人の指示に基づいて実施されたFFOE社の監査人の作業を含め、主として以下の監査手続を実施した。 ・中国光素線事業に関する将来計画の作成及び承認プロセスに係る内部統制の整備及び運用状況の有効性を評価した。 ・FFOE社の董事会によって承認された将来計画と、中国光素線事業の減損損失の認識の判定に用いられた将来キャッシュ・フローとの整合性を検討した。 ・中国光素線事業に関する将来計画の合理性を検討するため、以下の手続を実施した。 -経営者とのディスカッションによる中国光素線事業に関する事業戦略の理解 -将来計画の策定に際して使用された光母材の販売価格等の仮定の合理性に関する中国光素線事業の役職員への質問 -中国における光ファイバ市場価格の予測について、入手可能な市場調査会社の報告書の市場価格予測との比較 -企業価値評価の専門家の関与を通じた、割引率の合理性の評価 当監査法人は、FFOE社の監査人が実施した作業の妥当性並びに入手した監査証拠の十分性及び適切性について、当該監査人とのコミュニケーションや当該監査人が作成した書類の査閲等を通じて評価を行った。
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監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 当監査法人は、前連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査上の主要な検討事項として、以下の事項を記載した。 ・中国光素線事業における固定資産の減損会計の適用 当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査等委員会とコミュニケーションを行った事項の中から、特別な検討を必要とするリスク又は重要な虚偽表示リスクが高いと評価した領域の変化、会社が重要な判断を行った連結財務諸表の領域に関連する当監査法人の重要な判断、当連結会計年度において発生した重要な事象又は取引が監査に与える影響等、また監査における相対的な重要性や会社に特有の事項を考慮して、監査上の主要な検討事項とする事項について検討した。 その結果、会社の米国連結子会社で計上された関税引当金の計上の要否に関わる原産国の判断について、職業的専門家としての慎重な検討が必要であるため、新たに「米国子会社における関税引当金の計上」を当連結会計年度の連結財務諸表の監査における監査上の主要な検討事項として追加した。 米国子会社における関税引当金の計上 (連結財務諸表等の注記事項、(重要な会計上の見積り)米国子会社における関税引当金の計上) 監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由 監査上の対応 会計方針に関する事項に記載のとおり、会社は、輸入した製品に係る将来の追加関税支払いによる損失に備えるため、発生可能性を勘案のうえ、追加関税の支払見込額を関税引当金として計上している。 会社の米国連結子会社であるAmerica Fujikura Ltd.(以下、「AFL社」という。)は、当連結会計年度において、米国での一部輸入製品について、U.S. Customs and Border Protection(以下、「CBP」という。)より原産国の判断の相違に基づく追加関税に係る是正措置を受けた。同社は、外部専門家の助言を踏まえ、今後、CBPに対して課税について確認を行う方針である。 一方、当該取引と類似する輸入プロセスを経る製品に係る関税について、CBPによる是正措置を受ける可能性があることから、会社は、当連結会計年度において関税引当金13,624百万円を計上している。 関税引当金の計上の要否に関わる原産国の判断については、経営者の主観的な判断を伴っており見積りの不確実性が高いこと、及び関税引当金残高に金額的重要性があることから、その評価にあたっては監査上の高度な判断が要求されるため、当監査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。 当監査法人は、関税引当金の計上の要否を検討するにあたり、当監査法人の指示に基づいて実施されたAFL社の監査人の作業を含め、主として以下の監査手続を実施した。 ・関連する法律・制度の理解のもと、会社及びAFL社から得られた情報とCBPの是正措置に照らし、経営者が会計上の見積りを行うために考慮した要素や事象の網羅性及び合理性を検討した。 ・原産国の判断に関わる追加関税の発生可能性に関する判断の妥当性を評価するため、引当金の認識の要否に係る検討過程について経営者と協議した。 ・将来の見通しの前提となる事実関係及び法的根拠に関し、経営者の利用する専門家と面談及び確認を行い、追加関税の性質の理解とその発生可能性について評価を行った。 ・関税に関する内部専門家を関与させ、原産国の判断に関する会社の見解について評価を行った。 ・見積額の基礎となる対象取引データについてその集計の網羅性及び正確性を検討した上で、引当金の計算の正確性を検討した。 当監査法人は、AFL社の監査人が実施した作業の妥当性並びに入手した監査証拠の十分性及び適切性について、当該監査人とのコミュニケーションや当該監査人が作成した書類の査閲等を通じて評価を行った。 中国光素線事業における固定資産の減損会計の適用 (連結財務諸表等の注記事項、(重要な会計上の見積り) 中国光素線事業の固定資産の減損) 監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由 監査上の対応 会社は、2026年3月31日現在、連結貸借対照表において有形固定資産196,863百万円(連結総資産の20.3%)を計上している。その中には、中国に所在する藤倉烽火光電材料科技有限公司(以下、「FFOE社」という。)が営む中国光素線事業に帰属する固定資産9,832百万円(連結総資産の1.0%)が含まれている。中国光素線事業は、報告セグメントの1つである情報通信事業部門に含まれており、会社は、当該事業を資金生成単位としている。 会社は、中国光素線事業において、当連結会計年度に営業利益を計上している。中国の光ファイバ市場について、過年度より経営環境の著しい悪化が継続していたが、足元では急激な良化が観測されているものの、これは比較的短期間における景気動向に基づくものであり、将来にわたる継続性について不確実性が残る。加えて、FFOE社の主要顧客の購買計画に対する不確実性があること、及び販売価格が下落するリスクがあることから、会社は当連結会計年度においても引き続き減損の兆候があると判断し、減損損失の認識の要否を検討した。この検討の結果、会社は、中国光素線事業の使用価値が、同事業に帰属する固定資産の帳簿価額を上回ることから、当連結会計年度において減損損失の認識は不要であると判断した。なお、会社は、実務対応報告第18号「連結財務諸表作成における在外子会社等の会計処理に関する当面の取扱い」に基づき、FFOE社が国際財務報告基準に準拠して作成した財務情報を連結決算手続上利用している。 減損損失の認識の判定にあたって用いられた使用価値は、FFOE社の董事会によって承認されたFFOE社の翌事業年度計画を基礎として現時点の状況を適切に反映した直近の中国光素線事業の将来計画に基づく将来キャッシュ・フローの現在価値により見積られている。当該将来計画には、客先と合意した直近の販売価格が将来に亘り継続するという仮定が含まれている。また、使用価値の算定に使用された割引率15.27%は、税引前加重平均資本コストが用いられている。 これらの仮定には経営者の主観的な判断を伴っており見積りの不確実性が高いこと及び中国光素線事業の固定資産残高に金額的重要性があることから、その評価にあたっては監査上の高度な判断が要求されるため、当監査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。 当監査法人は、中国光素線事業における固定資産の減損会計の適用を検討するにあたり、当監査法人の指示に基づいて実施されたFFOE社の監査人の作業を含め、主として以下の監査手続を実施した。 ・FFOE社の翌事業年度計画及び当該翌事業年度計画を基礎として現時点の状況を反映した直近の中国光素線事業に関する将来計画(以下、「将来計画」という。)の作成及び承認プロセスに係る内部統制の整備及び運用状況の有効性を評価した。 ・将来計画と、中国光素線事業の減損損失の認識の判定に用いられた将来キャッシュ・フローとの整合性を検討した。 ・将来計画の合理性を検討するため、以下の手続を実施した。 -経営者とのディスカッションによる中国光素線事業に関する事業戦略の理解 -FFOE社の将来計画の策定に際して使用された光母材の販売価格等の仮定の合理性に関する中国光素線事業の役職員への質問 -FFOE社の将来計画に含まれる見積り販売価格の合理性の評価 -企業価値評価の専門家の関与を通じた、割引率の合理性の評価 当監査法人は、FFOE社の監査人が実施した作業の妥当性並びに入手した監査証拠の十分性及び適切性について、当該監査人とのコミュニケーションや当該監査人が作成した書類の査閲等を通じて評価を行った。